高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

病院への不信感の増大

 グランダキシンを飲んで、激しい嘔吐と気分の悪さを味わい挙句の果てに、「グランダキシンはそういう薬」と言われて以来、娘は医者を信用しなくなった。グランダキシンはもちろん飲まないし、以前から続けていたメトリジンも飲まなくなった。

 もうひとつ、医者への信頼を決定的に失くした出来事もあった。それは心理カウンセラーを主治医に紹介されたこと。親の目から客観的にみると、カウンセリングもありかなという思いはあった。しかし本人からすると、怠けているわけでも、心理的要因で学校へ行けなくなっているわけではないという確かな思いがあったようで、信頼していた主治医に自分の肉体的苦痛をわかってもらえないという絶望感を抱いたようだ。

 病院へ行くのがますます容易ではなくなった。