高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

担任の先生へのお手紙

 担任の先生へお手紙を書いた。一学期が終わろうとする頃。もっと早くに書くべきだったと反省しながら。ちょっと皮肉が過ぎただろうか。

 

2013.7.23

○○先生

 

 お世話になっております。娘がご心配をおかけいたしております。

昨秋は、大変具合の悪い時期が長く続きましたが、昨年12月の修学旅行を乗り越えたのをきっかけに、1,2,3月はずいぶん調子が良かったもので、もしかしたら病気を克服したのではないかと本人も私どもも楽観いたしておりました。そんなときの再びの体調の落ち込みに、本人も大変苛立ち、悲観しております。昨年、不調の原因がわからず不安と焦燥が募っていた時期と比較しますと、原因が特定できているという安心感はありますが、反面、特効薬がないとのことなので、これほどのしんどい状態(朝から頭痛、眩暈、強い倦怠感のため、寝たきりで、食事もできず、夕方になっても起き上がれない状態が続いています)を、期限がわからないまま抱え続けなければならないことへの不安とやるせなさ、怒りを、本人もかかえています。

 

 昨年、大学病院で病気を特定していただいた時点で「精神的な理由や怠けで、具合が悪いのだろうと誤解されて頑張りを強要されることで、本当の精神疾患を誘発し必要以上に長引くことが多い病気なので、くれぐれも学校の先生方との連携をとるように」と、きつく主治医から言われていたのですが、それを怠ってしまったことを大変後悔いたしております。

昨年の担任のK先生は、起立性調節障害のことをとても熱心に勉強され、以前にも同じ病気のお子さんを受け持ったことがあるとのことで、誠意をもってサポートしてくださっていましたので、K先生から○○先生へも病気の詳細をお話しいただいているものと、勝手に思い込んで、先生への充分なご説明が遅れましたことを、お詫び申し上げます。

 

受験の年でもありますので、この状況は大変もどかしくはあります。ですが長い人生、たった一年や二年遅れることは、たいしたことではないという気構えで、病気の治療に専念したいと、再び本人とも確認し合いました。“ゆとり教育最終年生”であることも、本人はかなり気にしています。ですが元気になりさえすれば遅れても取り返せると言い聞かせております。

 

本来でしたら直接お伺いしてお話すべきことですが、お忙しい先生のお時間をいただくことになりますので、まずはお手紙にて失礼いたします。しばらくは、私も仕事をやめて、彼女の療養に付き合いたいと腹を据えましたので、先生のご都合の良いお時間をご指定いただけませば、いつでもお話に上がりたいと存じます。暑い日が続いております。どうぞご自愛ください。

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