高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

カイロプラクティック2回目

 吹奏楽コンクール地方予選大会の前日に試したカイロプラクティック。直後は「効いたかどうかわからない」と言ったみゆき。だが、何らかの良い感触はあったのかもしれない。「また行きたい」と言い出した。そもそも最初の施術の時に「また一週間後に」と言われていたこともあり、再び予約をしてうかがった。

 今度も施術の前に、大きな鏡の前で体中のゆがみをチェックして下さる。「この間より、ずいぶんゆがみは小さくなっているよ」とのこと。前回同様ゆっくりと丁寧に、肩、腰、首を調整して下さる。

 調整しながら、学校のこと、友達のこと、部活のことなどを彼女に聞いておられる。さながらカウンセラーのよう。学校の先生でもなく、病院の心理カウンセラーでもないカイロプラクターの先生。体を触ってくれているという信頼感もあり、おまけに優しい。私はちょっと離れたところから見守っているので、話の内容の詳細までは聞こえない。だが時々笑い声も聞こえるので、心を許してお話しているのがわかる。

 「今日の施術で、首のゆがみ以外はほとんど治ったよ」とのこと。「今日はちょっと強めに矯正したので、明日は少しモミ戻しがくると思うけどすぐに治るからね」とおっしゃった。「今後は頻回でなくても大丈夫。調子の悪い時に来てね」

 言われた通り、次の日はあちこち筋肉痛でひどい痛みだったが、カイロ治療には今後も好んで通うことになる。朝がすぐに起きられるようになったという実感はないが、本人は、効果的だと受け止めたのだと思う。後に同じように起立性調節障害だと言われた吹奏楽部の後輩に、この治療院を勧め、喜ばれたと言っていたから。そしてその後、就職した今も帰省の際には、時間をみつけて必ずこのカイロには行っている。