高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

受験旅行の手配後~センター試験まで

 受験旅行の手配をしてからの彼女は、心が軽くなったようで、今までになく明るい。やはり目標の力は偉大だ。体調が良くなったわけでは決してない。朝はメトリジンの力なくしては起きられないし、起きても学校へは這うようにして行く。一日学校へ行った日には、帰るなりベッドに崩れ落ちる。ただ心は前に向いている。短い冬休みがやってくるという楽しみも彼女を動かしているのだと思う。

 元旦はいつもと違ったことはしたくないという彼女の願いで、朝6時に起きて海まで初日の出を見に行った。受験生の冬休みは短い。1/4、1/5には早朝から夕方まで模擬試験。その後補習授業が続く。しかし補習は正式な授業日ではないので出席日数には数えられないということもあり、2日頑張っては2日寝たっきり。また2日行っては3日崩れ・・・と繰り返す。

 そしてたどり着いたセンター試験の前前日、担任の先生から「卒業大丈夫そうね」と

言われたらしい。「大丈夫だね」ではなく「大丈夫そう」という表現は気になったが、本人は大いに安堵している。

 センター試験は、両日とも6時に起きて、夕方までの全日程をこなすことができた。