高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

鬱を発症

 眠れない、食べられない、が続いて2度目の精神科受診をしたみゆき。「”鬱だね”って言われたわ」とさらりと言う。どんなことがあっても、たじろがない、うろたえないと決めていたのに、狼狽する私。”鬱”なんて珍しくはない、誰にだって起こりうる病気で、ちゃんと治療をすれば治る病気であると理解していたつもりで、みゆきが適応障害だと言われた昨年、鬱のこともしっかりと勉強していたはずなのに、衝撃が強い。電話は時々かけてくるものの、直接彼女を見ることができないので、不安が膨らむ。

 だけど、うろたえてはいけない。”いつでも帰ってきたらいいよ”というスタンスで、干渉はしない。電話をしてきたら、彼女が納得するまで、じっくり、何時間でも話し合い手をすることは、決めている。でも、こうしろ、ああしろと先回りはしない。と決心したすぐ直後に、これで本当に彼女を守れるのだろうかと自問自答する私。

 「時々電話はしてね」としか言えない私。ぼちぼち仕事を再開したことで、運動や、太陽光や、人とのかかわりが、きっと彼女を癒していってくれると信じて、自らが病気にならないようにということに集中しなければ。大丈夫、大丈夫。大きな試練を乗り越えてきた彼女を信じよう。