高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

認知症は奥深い

 素晴らしい秋晴れを楽しみに、友人と植木市へ。友人とのたわいないおしゃべりも、空気の良い森の中の会場散歩も癒し。真っ先に、先日無くなったフィンガーライムの苗木を調達する。今回は、奮発してちゃんと主張のある大きな苗木。乗用車では少し運びにくいけれど、苗を倒して無理やり車に押し込んだ。車から出すのを義母に見られたら良くないと思い、そっと様子を伺い、近くにいないのを確かめながら…。と、どこからともなく義母が!!「あら、私がちょん切ったから?」

 ちょん切った事実は覚えているようだ。それだけではない。前に植えていたあたりに穴を掘ろうとしている。植えていた場所も覚えている。あわてて「明日、私が植えるので、大丈夫です」とやんわりお断りしたら、「じゃあ、穴だけ掘っておいてあげる」と義母。「私がちょん切らないように、今度の苗木は大きいね~」と義母。苗木の大きさも、しっかり覚えているようだ。

 どんな記憶が飛んでいき、どんな記憶が残るのだろう。不思議だ。

 

 今日の会話は、明日まで覚えているのだろうか。義母を傷つけず、苗木をどこか義母の気づかないところへ植えたいけれど…いやせっかく穴を掘ってくれたので、そこに植えるべき?それとも、大きな鉢植えにして、むしろ義母のいつも目に付くところへ置くべきだろうか…