高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

忘れにくいことは何だろう?

 認知症の人が忘れるのは、主に新しい記憶で古い記憶は残っていることが多いと聞く。新しいとは、どのくらい新しい記憶なのだろうか?確かに、庭木の剪定作業中にハサミをどこかに置き忘れて大騒ぎするハプニングはよくある。携帯電話を使って、どこへ置いたかわからないとか、ちょっとした洗濯をして洗濯機で脱水して、そのまま干し忘れてしまったりもよくある。

 しかし、コロナ禍になって、外出時にマスクを必ずしなくてはならなくなったのも、去年の初めから春頃だったと思うが、これも新しい習慣ではある。しかし一緒に出掛ける時に、義母がマスクをし忘れるということはまだない。マスクをし始めたのは、2年ほど前と新しいが、出かける時は毎回マスクをするので、この習慣はしっかり身についているということか。

 寒くなったので、今日義母の家の炬燵を出した。これは毎年、何十年もやっている作業のはずだが、炬燵布団がどれだったか、コードをどこに差し込むか、夏の間テーブルとして使っている炬燵本体の天板の外し方は、すっかり忘れているようだった。

 忘れてしまう記憶と、忘れない記憶の違いはどこにあるのか、とても興味深い。