高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

認知症と散歩の関係

 義母が、物忘れ外来を再受診すると真っ先に医師から聞かれる質問は決まって「お散歩してますか?」。物忘れ外来のほかにコレステロールのお薬をもらいに2か月に一度行っている内科でも真っ先に聞かれるのは散歩をしているかどうか。それほど、散歩は認知症の症状改善に有効だということなのだろう。しかし、残念なことになかなか義母を散歩に誘導できない。「これだけ花の水やりを何時間もかかって毎日やっているのだから散歩などしている暇はない」と言うのが義母の言い分。確かに重い水を持って広い庭のあちこちに水を撒いているのだから、かなりの運動にはなっているはず。しかし、ドクター曰く、「ただ何も考えずにまとまった時間歩くということ」が大切なのだという。キャリーケースをプレゼントして、ほど良い散歩コースになりそうな、ドラッグストアへの小さな買物を勧めても、結局、義父を代わりに行かせている様子。

 一方、変形性膝関節症の手術をした義父の方は、リハビリのための朝夕の散歩を欠かさない。そのせいか、入院中にはとても気になっていた認知機能の衰えが、すっかり改善しているように見受けられる。一緒に散歩をしたらと声掛けをしてみるが、これは散歩のペースが合わないと義父の方が固辞。結局、なかなか義母を散歩に駆り出せない。

 本当は、私自身が義母を誘って、散歩に行くのが一番良いのだと思う。私と一緒ならば、道端の植物の話などしながら楽しく散歩できるはずなのだ。

 

 私に日光アレルギーがあるから。でもそれだけでもない。長く良い関係でいるために、毎日、あまり長い時間一緒にいるのは良くないと思えるから?