高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

事故の怪我の教訓

 義父が散歩中に事故に遭って骨折してから、6週間。やっとギブスが取れた。真夏ではなかったとはいえ、6週間もお風呂にも入れず、息抜きの散歩もできず、さぞ大変だったことだろう。私だったら、きっと精神的にダウンしていたと思うが、義父は何と我慢強く、強い精神の持ち主だろう。

 今日は、ギブスの取れる予定の日。しかし、整形外科に行く前に、大学病院の皮膚科の予約があった。なので大学へはギブスをしたまま行って、その後、整形へ行ってからレントゲン結果を診ていただいて、骨の修復が十分ならばギブスを取ってもらうはずだった。しかし気の早い義父は、大学病院へ行く前から自分でさっさとギブスを外して両足とも普段の靴を履いて現れた。6週間もの間、トイレへ立つ以外は、寝たきりだったので、大学病院内は車椅子に乗ってもらおうと考えていたが、それも固辞。杖を使って自分でスタスタ歩いていて驚いた。整形外科の医師によると、ギブスをしている間、松葉杖を使っていた人はすぐには歩けないが、ギブスをしていてもギブスをした自分の足を床に付けてトイレに行っていた人は、すぐに歩けるとのこと。知らなかった。

 これで元通り、お風呂にも入れるし、散歩もできる生活にすぐに戻れると聞いて、どれだけ嬉しかったか。しかし、ギブスをしていた足の筋肉は、毎日歩いていればすぐに戻るけれど、こちらは大学の皮膚科の医師からの指摘によると、6週間歩かなかったことで肺の機能がずいぶん落ちていて、嚥下機能も著しく落ちているはずだから、誤嚥性肺炎を起こしやすくなっているので要注意だと指摘された。確かに、最近痰の絡んだ咳をすることが気にかかていた。心肺機能が落ちて、肺炎のリスクが上がっているとは!!高齢で怪我をすると、一気に弱ってしまうとはこういうことだったのかと、身をもって教えられた気がする。

 早速今日から少しずつ散歩をして、足の筋肉を元通りにしていくことに加えて、大きな声を出して、肺も鍛えていかねばならないそうだ。大きな声を出すのには、カラオケが最適だそうだが、コロナワクチンを一度も摂取していない義父を外のカラオケ屋に連れて行くのも不安だ。だからと言って、大声で怒鳴りあう両親を、良いトレーニングだと傍観するのも辛い。義母もカラオケが恋しいと普段から言っているので、自宅にカラオケセットを買わなくてはいけないだろうか。