ゲンノショウコは夏から秋にかけて可憐な花を咲かせる野草。とても小さくて目立たないけれどその花の色は、鮮やかな目の覚めるピンク。私が幼いころ、今は亡き父が出張土産に買って来てくれたコートの色。ショッキングピンクというかフューシャピンクというか・・・ゲンノショウコの色がまさにそれ。道端に咲くゲンノショウコを見ると、幼い日の思い出が鮮やかによみがえり、温かく切ない気持ちになる。
あまりに小さな花なので、注意して見ないと見えない。でも花の色は、見る人を元気づけてくれるような鮮やかな元気色。ゲンノショウコのような存在になれたらと思う。