高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

顔に縦縞

義母が嫌な夢を見た次の朝は、独特の表情をしている。睡眠不足で、顔色が悪い。その上、何というのだろう、顔にガーンとたれ線が入っているのだ。ちびまる子ちゃんなどの漫画で落ち込んだ様子を表すときに顔に垂れるように描かれる縦線。正にあんな感じ。あ……

夢と現実の区別

この2,3年だろうか、義母がよく夢の話をするようになった。夢で誰かが自分を責めていたとか、大喧嘩したとか、孫の誰かが失職して帰省したとか、大抵はネガティブな夢。初めはこんな夢を見たと話していたのに、それがいつの間にか現実に思えてくるようだ。…

とうとうやっって来たその日

義父が5週間の手術入院を経て帰宅した。退院の手続きは私だけで済ます予定が、できるだけ早くに会いたいと思ったのか、珍しく義母も一緒に行くと言い出し、義母を同伴した。入院費は「20万円入っているから」と封筒を預かり、私が支払って、お釣りをもとの…

ミステリーⅢ

義父が入院して家を留守にして4週間ほど。「けんか相手がいなくて寂しい」と義母。物忘れの度合いは、毎日ガチャガチャ喧嘩してストレスを溜めていた義父と過ごす 日々に比べるとずっと軽いように思える。一緒の時には、「自分だけが家事をしなくてはならず…

介護者の心の安定

介護と言っても、まだ病人の生活全般を支えるような大変な介護は始まっていない。ただ物忘れが始まった義母の通院に同伴し、薬を管理し、買物を手伝い、探し物をするくらい。洗濯、掃除、食事の支度は義母がしている。週に2回午後から半日でかけるデイケア…

消えた洗濯物と消えた着替え

入院中の義父からリハビリ用のズボンが一枚もないとの連絡が入って、困った。先日入院手続きの書類を病院へ届けた時に預かったのは、Tシャツ一枚だったので、入院時に持参した新品の5本のズボンはまだなくなっていないだろうと思っていたのだ。しかしすでに…

ミステリーⅡ

義父が手術入院から退院して、リハビリ専門の病院に転院することになった。会えなくなって2週間になるので、義母も一緒に義父に会いに行こうと考えていた。が、転院の朝になって「行かない」と言い出した。「具合が悪いわけではないけど、何か行きたくない」…