高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

父の旅立ち

認知症を発症した父は、それから2年間透析を続けながら母と自宅で過ごした末に2016年の秋に亡くなった。認知症の症状は幸いあまりひどくならず、病気の発症前よりも日々穏やかで、食事もおいしいおいしいと食したし、介護をしている母に対しても、感謝の言…

父が認知症を発症する

父は、みゆきの病気を告白する私からの手紙を読んで以来、眠れない日々を過ごしたという。あっという間に私が送った、ODのことを説明する書籍を読んでしまって、私への返信を書いてからも、ずっと眠れなかったらしい。 父がおかしくなったのは、それからしば…

父が壊れた

それは、みゆきが受験旅行に行くことを決め、センター試験を受けた頃のことだ。私の母から電話があった。父の様子がおかしいという。どんなふうにおかしいのかと聞いても、母の答えは要領を得ない。すぐに両親のもとにかけつけた。 父に会って、具合を聞くと…

私の父に娘”みゆき”の病気を告白する

先回りの手出し、口出しはしてはいけないと自分を戒めていたのに、私は父に手紙を書いた。父がみゆきに”受験はどうするの?どの大学を受けるの?”と聞かないように。 彼女の病気の詳細と彼女が学校へ行けていないことを伝え、気長に療養するので黙って見守っ…

あとがきのあとがき-私の犯した大きな過ち-

既に、一連の記事を書いてきて、ひととおりのことは書き終わった。しかし実は、肝心のことを書いていない。私の犯した大きな失敗のことだ。みゆきの闘病に付き合って、いろいろな小さな失敗を重ねたことは書いてきた。朝起きの苦手な彼女を起こすときに、大…