高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

起立性調節障害の子どもの起こし方

 コンクールの当日、みゆきを上手に起こしてやれなかったことを反省して、どうしたら気持ちよく、ストレス少なく起こせるのか考えている。

 

毎日毎日起こす儀式をしているわけではない。

彼女が「どうしても明日は起きたいので手伝って」と言った日と、病院の予約のある日だけ、起こす手助けをすると決めている。毎日だと、お互いにストレスを溜めることになるから。

普段は

カーテンを開け、朝日を取り込む。

そして窓を開け、新しい空気を入れる。

そして静かに

「おはよう」と声をかける。

 

10分してまた声をかける。

次は、軽く彼女の体をゆする。

「おはよう」とまた声をかける。

それから

「今日は〇〇がある日だったね」と起きる理由を付け加える。

 

でも、大抵は2度、3度ゆすって、声をかけてもピクリともしない。

どこか遠い遠い世界に沈んでいる彼女を

この世界に引っ張り上げるのは容易ではない。

 

彼女は音楽が好き。

なので、音楽を使おうとひらめいた。

 

静かなインストゥルメンタルを試してみる。

これは、全く効かない。

 

ちょっとアップテンポのインストゥルメンタル

ダメだ。

 

思い切って、ハードロックを流してみたら、

「やめて!!」と怒鳴られた。

布団を全身にかぶって抵抗する。

逆効果!

 

次に試したのは、彼女の好きなヴォーカルグループの楽曲。

深い深いところから、

徐々にこちらへ戻ってくる実感がある。

少しずつ寝返りをしたり、足を動かしたり、薄目を開けたり。

むにゃむにゃと、口ずさんでいる。

 

そうだ!!

歌詞のある、彼女の好きな音楽。

それを少しずつ音量を上げながら聞かせる。

これが効果的かもしれない!

 

もう一度もらったチャンス、最後の部活の日に試してみようと思う。