吹奏楽コンクール地方大会当日。朝7時半が集合時刻。学校に集合しバスで楽器とともに会場へ行くという運び。ここのところ早朝に起きることが出来なくなっている彼女。修学旅行の時には、「行けるかな」と心配したことはなかったのに、「明日のコンクール、本当に出られるだろうか」と不安を漏らす。「もう今夜は寝ないで起きておこうか」とも。「たたいたり、蹴ったりしてでも明日は必ず5時に起こしてね。」と言って床に就いた。
朝5時。
「5時だよ。起きましょう。」と声をかけた。びくともしない。
青白く生気のない寝顔。
カーテンを開け、
窓を開け、
彼女の体をゆする。
反応がない。
10分ごとに、声をかけてゆする。
起きない。
大学の主治医の先生がアドバイスして下さったように、口の中にメトリジンを放り込
んで、そっと吸い飲みで水を流し込み・・・飲ませようとしたら
突然ものすごく抵抗して泣きわめく
私が「具合が悪いならなら、無理しなくていいんじゃない?」と言うと
泣きながらむくりと起きた!6時半。
それから、大泣きしながら準備して7時半の集合に間に合った!
大泣きで目をはらしていたのが痛々しい。