高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

病気の悪化

 高校3年の二学期。みゆきの具合はますます悪い。気持ちを前へ向けようと、担任の先生にお手紙を書いたり、大学病院やカイロの時に起床時刻の表を持参したり、食事の工夫もして対策を練っているが、なかなか思うように解決の道にたどりつかない。気温が低くなると改善に向かうに違いないと期待したが、寒くなっても一向に良くなる兆しすらない。

 快方に向かうどころか、悪化しているようにも見える。出来ないことが増えている。

 

    朝起きられないのはもちろん、

 

 眠れない

 

 食べられない

 

 身の回りを片づけられない

 

 いろいろなことを決められない、決断できない

 (本来の彼女は自分のやりたいこと、主張をはっきりと持っていて他人の意見に流さ

  れることがない)

 

 そして、何より気になるのは、ときどきつぶやく

 「私、死んじゃうんじゃないかな」というこの言葉

 

 眠れない、食べられない、片づけられない、決断できない・・・そして死の恐怖。   これってもしかして鬱の症状ではないか?もしくは統合失調症

 

 大学病院でも、頻繁に起こるひどい頭痛を心配してMRI検査をしていただいた。だが異常は見られず、あげくのはてに精神科の受診を勧められた。しかし心理カウンセリングのトラウマを持っている彼女は、受診を固辞した。まあ、精神科の受診はいやだとはっきり意思表示したので、全く決断できないわけではなさそうだ。まずは違うところからアプローチするしかない。