高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

高校3年の1学期

 高校3年の1学期が始まった。4月はわりと順調に学校へ行けた。しかし5月の初旬市内公立高校野球部定期戦に吹奏楽部として応援演奏に出かけた際に、暑い中頑張りすぎたのをきっかけに、体調がダウン。それ以後学校へ行けない日が増えた。激しい頭痛、眩暈、吐き気、倦怠感で夕方になっても回復せず、1日中ベッドから出られないことも。それでも時折少し調子が良いと、重い体を引きずりながら登校する。朝起きられなくても、お昼ごろに少し体を起こせそうなら遅刻して学校へ行き、夕方の部活までして帰宅する。”部活をすると疲れるからやめておいた方が良いのでは?”と言いたい気持ちもあったが、友人たちと過ごせる少ない時間を奪ってしまうのはためらわれた。7月に行われる吹奏楽コンクールの県大会にむけての練習は、彼女の”起きる理由、目標”になっている。

 病気が発症してから今まで、定期試験は休まず受けてきた。しかし7月初旬の模擬試験には行けなかった。直前の定期試験にむけて頑張りすぎたのと、模試の前日の激しい雷雨で眠れなかったことが原因だと思われる。その後さらに体調は悪化する。