高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

医師を選ぶ難しさ

 その後、緊急事態宣言も再度出されたが、ありがたいことに撮影の仕事はそれほど減っていないようで、一度目の宣言下のような自宅待機はせずに済んでいるおかげで

みゆきの体調も落ち着いているようだ。

 ただ、ここに来て歯が痛いと言い出した。すぐに歯医者に行って治療を受けたが、とても高額な治療をしなければならないとのことで、彼女の薄給では無理だと援助の要請。

 子供のころから歯のメンテには神経を使ってきたおかげで高校卒業時には全く虫歯がなかった彼女。さすがにあれから数年経っているし、前職のスタジオ勤務時代には、歯も磨けないほど疲れ果てて寝落ちすることが度々あったと聞いていたので、虫歯ができていても不思議ではない。その時は、何も考えずに要請に応じた。しかし、それからひと月もしないうちにまた、治療が必要な歯がまだあるらしいと電話があった。

 さすがに、違和感を感じた。普通、一度来院したら、まず全部の歯のチェックをして、”治療が必要な歯が何本あるよ”、と全体像の説明を受けてから治療をスタートさせるものでは?との疑問が湧いてくる。一か所の治療が終わってから、”まだある”って?!

 この違和感は彼女自身にもあったらしく、すぐに次の治療に入るのはやめて、違う歯科医で検査をしてもらうことに。歯科医にセカンドオピニオンを求めるということは聞いたことがないが、高額な治療を受けるには、当然のことだと思う。

 結局、信頼する友人から情報収集をして、少し遠い歯科医にセカンドオピニオンを求める。治療することが望ましい箇所が一か所あるものの、言われたような大きな治療は必要なく、少しだけ削ってプラスチックで補修する簡単な治療で大丈夫とのこと。あやうく大事な歯を大きく削られ、ぼったくられるところだった。もしかすると最初に高額で治療を受けたところも、不必要な治療をされたのかもしれないと悔やまれるが、今となっては痛いレッスン料と捉えるより他ない。

 最初の歯科を選んだ理由は、平日時間を取ることができない仕事柄、週末に開いていて、しかもネットの評判も悪くなく、医師が話しやすいということで選んだらしい。

起立性調節障害の治療を受ける時にも感じた、医師選びの難しさ。次回、もう少し詳細に考えてみたい。