高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

冷蔵庫の整理

 義母は元来とても几帳面な人。以前から冷蔵庫は整然としていてとても奇麗。認知症になっても相変わらず、すっきりと奇麗。ところが、また散歩して買物に行こうとして、ふと、義妹がするように冷蔵庫の在庫を確認してから出かけてみようと思い立った。すると大変。買物から5日経っているというのに結構肉や魚が残っている。今日は買物じゃなくて、ただ気持ちの良いぶらぶら散歩をしようかと漠然と思いながら何気なく賞味期限を確認すると、1か月以上期限の過ぎたお肉!!!これは大変、と全部を入念に確認すると、お肉は他にも3種類あったが、2つはとっくの昔に期限切れになったもの。そして今日の日付の鶏肉と魚の塩物もあった。たくさん入っていた納豆もすべて期限切れ。納豆は期限を過ぎても食べられるとは聞いたことがあるけれど、これだけ長く食べなかったということは、この先いつ食べるかわからない。なので勿体ないけれど、期限切れのお肉も含めて全部廃棄。野菜室の野菜も結構あったが、これは日付がついていないので、食べられなくなれば食べはしないだろうと諦めて、今日が期限の鶏肉だけはすぐに調理して、魚は夕飯に食べるようにとメモ書きをしてから散歩に行くことに。冷蔵庫を覗くのはとても抵抗があるけれど、買物の前には必ずチェックが必要のようだ。特に、義母のあまり好きでないお肉と、納豆は要注意だ。夫にもこの件は伝えて、彼との買物の時にお肉を買いすぎないよう見守ってもらおう。

 結局、明日までは冷蔵庫の中身でしのげそうなので、田舎道をのんびりと歩いて、帰りに小さなパン屋さんにだけ寄ることに。具体的な目的がないと、きっと「何しにでかけたんだっけ」となってしまっても厄介だ。パンをゲットすれば、疲れて帰ってからご飯を炊かずに食べられるし、お惣菜パンならおかずも要らない。出がけに調理した鶏肉も、火を通してあるので、明日に回しても大丈夫だろう。

 秋の田舎道の散歩は快適だった。車もあまり通らないし、道端に咲く野花も癒しになる。心なしか義母の繰り返し繰り返しの話題も少ない。途中、ジュズダマを見かけたら義母が夢中で収穫し始めた。よほど懐かしかったのだろう。延々とポケットに突っ込んでいる。帰ったら、お手玉を作ろうと大張り切り。以前に私の母がプレゼントしたお手玉は行方不明とのことだったので、ちょうど良かったと大喜び。ジュズダマを懐かしむことも、お手玉を作って遊ぶことも、どれも義母の癒しになることだろう。次の散歩には、収穫物を入れる小さな袋を持っていこう。