高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

ご機嫌な一日

 10月だというのにいつまでも暑かったり、立て続けに発生する台風のせいでお天気がぐずついていたのが、一転、今日は快晴。気温も下がって過ごしやすい。

 顔を見せないと、義母の具合が悪くなると気が付いて、最近は毎日少しおやつやおかずのおすそ分けを持って挨拶することにしている。勝手口をノックすると上機嫌の義母の笑顔。「やっと頭がすっきりしたみたい」と編みかけの作品を持って現れた。

 それは、義父と喧嘩ばかりしていた義母に気を逸らせてもらおうと昨年、その年の冬に出来上がったらと贈った毛糸。編み物をしているときは気持ちが落ち着くようなので、渡したもの。かぎ針編では、目数が増えたり減ったりしてしまうことに気づいて、棒針に変えてある程度の幅の物を延々と編んでもらっていた。マフラーとかショールとか、実際に身に付けられる大作が良いのかもしれないとも思ったが、病気のせいでなかなか集中力の続かない時期だったこともあって、義父が使っている傷んだ椅子の背中を覆うカバーにしようと考えていた。それならば、ショールやマフラーほど長くなくても済む。ところが、冬になる前に、毛糸を紛失。探すのもストレスになるだろうと、放っておいたものが、何故か今日突然出て来たらしい。

 「何か今まではずっと頭がぼーっとして考え事ができなかったのが、とうとう治ったみたいなんだよ」と本当に嬉しそう。ガーン線の義母を見るのはとっても辛い。今日のような晴れやかに笑える日が一日でも増えたら嬉しい。椅子のカバーはもうすぐ完成しそうなので、新たな手仕事の材料を買ってこなくては。できたら気持ちも明るくなれるような明るい色を選ぶといいのかもしれない。