高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

高齢両親のコロナ対策

 3年も続いているコロナ禍で、感度がかなり鈍っていたのだと思う。当初は、高齢の両親が感染しないよう、神経質なくらい用心していたのに、コロナに付随する肺炎で亡くなる患者減少で、すっかり油断していたのだと思う。義母が週に2度通っているデイケア施設から、職員に感染者が出たという知らせに、凍り付いてしまった。最近高齢者施設でクラスター発生が多いとしきりに報道していたのに、こんな状況になった時にどう対処するか、方針を決めていなかったことに我ながら愕然とする。

 あたふたと義母の体調確認をしながら、今後義母が陽性になったらどうしたら良いだろうかとパニック寸前。当の義母の方は、予防接種も4回受けているし、体力のある人なので大事には至らないだろう。しかし、義父の方は、尋常性乾癬の持病があり、生物学的製剤を使っているので、コロナ感染は非常に怖い。軽い間質性肺炎もあるので、ワクチンの副作用を懸念して予防接種は一度も受けていない。

 この場合、施設の職員と濃厚接触している義母の方を、我家に移動させるべきなのか、それとも病気に感染させたくない義父の方を我家に隔離するべきか、判断がつかない。コロナは発症前でも他者に感染させる可能性があると聞くので、もしかしたら義母だけでなく義父の方もすでに感染しているかもしれない。そうすると仕事に穴をあけづらい夫や、同じくリウマチの持病がある私に感染しても面倒だ…などとあれこれ頭を悩ませてしまっているうちに、2,3日が経過。これだけ経っても義母に感染の兆しがないということは、今回は最悪の事態は防げたのかもしれない。

 でも今までの危機管理体制を深く反省。万が一の事態に直面した時の方針を決めておくべきだと痛感した。家族でよく話し合うことにしよう。もちろんまだ家族と話し合っていないので、結論に達したわけではないが、もしかすると一番身軽に即戦力として看病や食事の世話などに動き回れる私自身を守ることが、合理的判断なのかもしれないと思い始めている。身勝手な判断なのかもしれないけれど…。先ずは、誰かが本当に感染した時のために、多めのマスクや手袋、感冒薬やのどの痛みを押さえる市販薬、消毒薬、そしてストックできる食材など多めに準備しておくことにしよう。