高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

嚥下困難

 義母は、掃除や庭仕事でせこせこと良く動き、よくしゃべるので、食べ物を詰まらせることはほとんどない。だが、父の方は認知能力はとても高いが、事故で骨折して以来、歩かなくなってしまったし、もともと無口で、人と会うことがないので、しゃべることもほとんどない。そのせいで肺機能や嚥下機能がずいぶん落ちているのだと思う。食事の度に食べ物を詰まらせたり、飲み物でむせたり。

 昨夜、義母のお薬確認のためお隣に行ったら、ちょうど義父が食べ物を詰まらせて、大急ぎでトイレに向かって吐きに行ったところだったらしい。急いで夫を呼んで、一緒に確認してもらって手当した。嚥下訓練をしてくれるリハビリ施設だったり、デイケア施設を探してみようと提案してみたが、本人も行かないと言うし、夫も「本人が嫌がるんだから無理強いはできない」と、事が進んでいかない。夫の機嫌を損ねるのも嫌だが、義父が窒息死したり誤嚥性肺炎になるのを見るのはもっとずっと嫌だ。

 義妹にも、相談してはいるが、こちらも動きそうにない。残るは、義母のケアマネさんにそれとなく勧めてもらう作戦に出ようかな。手を変え品を変え…介護と言うのは実にクリエイティブなお仕事だと痛感する。この、あの手この手を考えることは、きっと自分たちが老いた時に役立つはずだ。いや、その頃には、すっかり忘れてしまうのかな?老いというのは実に興味深い。この歳になっても、まだまだ知らないこと、想像もつかないことがある面白さ。どうせなら、面白がって生きていきたい。夫のトリセツも工夫どころだ。大いに面白がるぞ!!みゆきの闘病中は、夫と意見をたがえることはほとんどなかったことが奇跡だ。この違いって何だ⁈