高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

認知症義母の眩暈

 少しずつ蒸し暑くなってくるこの季節、義母の頭痛や眩暈がお決まりだ。水分を定期的に摂るように、張り紙をして注意喚起はしている。特に高温の日は、朝一番に白湯を1㍑ほど運んで、義父母の水筒へ入れ、一日に少なくともこれだけは水を飲むようにと渡しておく。しかし、眩暈や頭痛は頻繁に起こる。「眩暈がする」の訴えで飛んで行って、経口補水液を飲んでもらうと、すぐに不快感が消えるという体験はしばしば。水筒を準備して、テーブルに水を置き、冷蔵庫や今に張り紙をしても、忘れてしまうことは本当に頻回。なので今回も脱水症状ではないかと疑っている。少し前に、ある特定の介護士さんの前で必ず眩暈が起きるということが続いた。その時の血圧は正常、血糖値も問題はなかった。当時もしかすると前回の脳外科受診の時からからメマンチンというお薬が10㎎から段階的に15,そして20㎎に増量され、それが原因かとも思っていた。しかし、脳外科への問い合わせでメマンチンの副作用は増量してすぐに出るはずなので、一過性の眩暈が出始めたのが最近のことならば、お薬の副作用ではなさそう、と言われたのだった。ただ完全否定はできないので心配ならば、錠剤を半分に砕いて飲んでみては?と提案された経緯がある。いちいちお薬を半分にするのは、今のところやっていない。

 今回も血圧は安定して、正常。お薬を増量してから長い期間が過ぎているので、お薬のせいではないのではないかと思える。水分補給は気を付けて声掛けしているが、私が仕事の日や、夜中は声掛けが不十分なので、もしかしたらまた脱水状態を起こしているのではないかと思える。しかし、脳血管性認知症である以上、血管の詰まりは心配しなくてはならない。私一人の判断で病院に行くかどうかを決めたくはないので、夫や義妹、そして義妹の看護師をしている娘に判断を委ねる。すると全員が「病院に連れて行ってみて」と言う。「連れて行って」の部分に複雑な気持ちにはなるが、ここは、旅行でモヤモヤをリセットした直後なので、脳外科へ義母を連行することに。

 病院へ行く道すがらはいつもの通り。「どこの病院へ行くの?」「いつまで、そんな遠くの病院へ行かなけりゃならないの?」挙句の果てには「何故病院へ行くの?」「ここのところ、頭痛や眩暈が頻繁にあるので、病院でチェックしておきましょう」と答えると、「誰が頭痛かったの?」ときた。

 脳外科で診ていただくと、どこにも異常はないとのこと。尿検査の結果も正常なので脱水もしていない、と言う。ドクターによると「認知症とはこういうものです。体調が良かったり悪かったり、認知機能だけではなく、頭痛や体調変化が著しいのがこの病気の特徴です」とのお言葉。一言一句違えないように、受診を勧めた夫と義妹、姪に医師の言葉を伝えたが、帰ってきた返事は「何でもなくて良かった」だった!!?どっと疲れが来た。