高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

ミステリーⅡ

 義父が手術入院から退院して、リハビリ専門の病院に転院することになった。会えなくなって2週間になるので、義母も一緒に義父に会いに行こうと考えていた。が、転院の朝になって「行かない」と言い出した。「具合が悪いわけではないけど、何か行きたくない」と義母。どうしたのだろう。短時間で退院手続きをして、移動して、入院手続きをして…とあわただしいのが嫌なのだろうか。煩わしいことは全部私がやるのに。転院してしまうとまた3週間ほど会えなくなるのにな。

 再三の説得もむなしく、結局義母はお留守番をすることに。しかし、私はどうしても二人を会わせたくて、退院後のわずかな時間家に寄ることに。ほんのひと時の再会をしていただくついでに、入院中の汚れ物を義母に託して、転院先に急行する。バタバタしていたので、洗濯物の中身を確認しなかったのは失敗だった。転院の翌々日、病院に必要書類を持参するついでに、義母に預けた洗濯物を届けようと尋ねると、「え?

洗濯物って何?」と義母。うかつだった。洗濯機の中から、物干し場や、あちこちのたんすの引き出しを片っ端から探したが、それらしきものがない。多分術後に着ていた下着類だったと思われるが、義父の下着が、どこを探してもないのだ。申し訳ないと思いながら、押し入れやら、貴重品を決まってしまいこんでしまう、おなじみの場所まで探したが、やはりない。

 義母のできることを取り上げたくないばかりに、義母に洗濯をお願いしたが、丸投げはいけないと思い知る。内容物を確かめてから、義母にお渡ししよう。そして、洗濯物が乾いてから入れる袋を事前に用意しておいて、これに入れておいてね、というところまでフォローしよう。新しい学びがいっぱい。