高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

かかりつけ医へ再び

 脳神経外科起立性調節障害であるという診断を受けた。診断名がついたことは、素直にうれしかった。これで戦っているものが何なのかを特定できた。しかし特効薬はない。軽い運動と規則正しい生活が薬なのだという。簡単なことだと当初は思えた。けれどこんなに気分が悪くては、規則正しい生活などできないし、ましてや運動などできるわけがない。

 またもや袋小路。何しろ気分の悪さや、頭痛を軽くしなくては始まらないので、最初にお世話になった小児科を再び訪ね相談する。脳神経外科で出された診断名を告げると、起立試験*と血液検査をしてくださる。その結果、やはり起立性低血圧はまちがいないとのこと。血液検査によると、コルチゾールとACTHの値が異常に低いことがわかった。そこで新たな不安が。もしかしてホルモン異常?これはもっと深刻な病状なのではないか。血液検査結果が出たその日に大学病院を紹介され、受診することになった。

 

*起立試験:ベッドに寝て安静時の心電図と血圧を記録した後、10分間静かに立ち続けて、めまいやふらつき、気分不良が起きないかや心拍数や血圧、心電図に変化がないかを調べる検査