高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

病院の受診

 病院の受診は難しい。大学病院を受診するならば、事前の予約が必要で、予約は原則午前中。しかし朝が起きられない娘を午前中に動かすことは難しい。なので定期受診は大抵特例を認めていただき、午後になる。午後だと幾分具合がよくなるので、ドクターに最悪の状態を見せることが難しい。

 しかし1度一週間以上も起きられず、食事もできない状態の時、死の恐怖を感じて予約をねじ込んでもらい、大学を受診したことがある。「今日は具合悪そうね~」の主治医の一言に娘も、私も絶句。「いつもこうなんです」と答えたが、どうもピンときている風ではない。午後に受診するときの彼女の姿を、いつもの病状と思い込んでいらしたのだと思う。

 この日、何日も食事ができていないということで点滴をしていただいたら、顔色も良くなり劇的に元気になった。具合の悪い時は点滴で元気が出ることを痛感。今度からは具合の悪い時は、点滴をしていただこうと心に決めた。だが後になって、こうして点滴治療をしていただくのは容易なことではないということを思い知ることになる。