高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

欠席連絡のボイコット

 欠席連絡がしんどいということは、前述した。が、このころ欠席連絡のストレスはピークになっていた。朝「今日は遅刻します」と言うと、昼に「やっぱり欠席します」と再連絡しなければならない。朝から「欠席します」と言ってしまうと、本人が聞いているわけではないが、彼女の頑張りの芽を摘むようで、できない。いっそのこと「行ける日には、行ける時間に行くので、しばらくはご理解ください」と言ってしまえれば、心静かに午前中の時間を過ごすことができるだろうに。

 ある日、欠席連絡をするのが苦痛で苦痛ででたまらなくなり、連絡をボイコットした。そしたら、案の定すぐに担任から電話がかかってきた。自分のストレスを減らすのは自分が勇気を出すしかないと腹をくくった。「当分の間は、行けるときに行きます。途中の事故などないように仕事も休んで、安全に送り届けるので遅刻、欠席連絡はご容赦ください」と言って電話を切った。担任がどう返事されたのか後で思い出せないほど興奮していたが、そう言ってしまったら心がすっと楽になった。はやくこうしていたら良かったんだと痛感した。