高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

悩みは消えない

 「欠席連絡はしません」と宣言し、担任の先生に病気のことを理解していただくために手紙を書いて少しだけ溜飲が下がった。けれど肝心の、みゆきの病状が回復しない。夏休み、回復のために思い切って補習授業をすべて休んで、入院治療をしてくれる病院を探して集中的に治療を受けたらどんなに良いだろう。しかし、みゆきはどうしても吹奏楽コンクールに出たがった。中学校から続けてきた吹奏楽の集大成でもあったし、ここ2年ほど優秀な外部講師の先生が来てくださり、成長の実感もあったのだと思う。どうしてもコンクールに出ると言って、具合が悪くても出かけていく。夕方の課外授業に出られない日も、部活にだけは何かにしがみつくように出かけていく。そしてくたくたに疲れて帰宅する毎日。

 気分が悪くて食事もできない。家に帰ると、倒れこむように横になり動けなくなる。もともと細身の彼女だが、ますます痩せて顔色も非常に悪い。不安が募り、いてもたってもいられない。