高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

センター試験後

 今までのみゆきを見ていると、卒業と受験という具体的な目標を持ってから意欲は上向きになったものの、実際の体調は2日ハードな日を過ごすと2~3日崩れるというパターンだった。センター試験はまるまる2日、それも早朝から夕方までのしごくハードな日を過ごした。にもかかわらず、次の日は学校でセンター試験の自己採点をするからと朝7時には出かけて行った。その後も朝起きが続いている。

 自己採点の結果は、予想通り散々だったらしい。ただ、私立の入試に必要な科目はそこそこの点数が取れたということで、やはり予定通り私立大学を3校受験することにしたと言う。次の日、願書も自分で郵送した。

 そこから、心なしか彼女の顔つきが変わったように思う。朝食をアイスクリームから、小さなパンと果物に変えた。夜の食事の量も少し増えた。言葉には出さないが、2次試験までに体力をつけなければと思ってのことだろう。カイロプラクティックにも自分から予約して行く。大音量の目覚まし時計も自分で買って来た。バンクカードの使い方も教えてほしいと言う。

 自立への一歩一歩。彼女の想いを込めた足音が聞こえる。