高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

適応障害発症

 就職して1年くらいたった頃から、頻繁に、わけもなく涙することが増えおかしいなと思っていたという。もしかすると鬱かもしれない、と思い至ってメンタルクリニックを尋ねたところ”適応障害”と診断されたとのこと。

 鬱と違って適応障害は原因となるストレスがはっきりしていて、その原因を取り除けば自然と良くなるから大丈夫だよと言われたから、心配しないでねと電話があった。医師との相談でとりあえず1か月仕事を休んでみることにしたという。心配だと思うから一度帰省するね、とのことで、休暇を取ってから直ぐの2週間、家に帰ってきた。

 想像通り、高校時代の闘病中のように痩せていてドキリとした。帰ってからは前のように眠り姫になるのではないかと恐れたが、必ず毎日午後からは起きだして、ドライブに出かけたり、ショッピングをしたり。ドライブと言っても彼女はペーパードライバー。恐ろしくて一人で行かせる勇気もなく、私が付き添うことになる。ドライブしながら話をするのは、面と向かうより話しやすい。けれど、彼女から何があったのかを話すまで私はじっと待つ覚悟。結局帰省中ほとんど毎日ドライブしたが何も話さず、東京に帰って行った。

 帰省していた2週間、彼女の祖父母は例によって彼女に帰省の理由を一切聞かず、ただただ美味しいものを毎日差し入れてくれた。本当にありがたいことこの上ない。