高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

病院に面談を申し入れる

 転院の際、新しい主治医は闇雲に薬を使うのではなく、きちんと病気が何なのかを検査してから治療を始めたいと言って下さったと、転院に同行した弟夫妻から聞いていたので、それは妥当だと考えていた。検査に時間がかかることは理解できるが、一週間を過ぎても治療方針や母の病状説明がないことには違和感を感じていた。そこで、母に面会に行った折に、病状説明をお願いをしたら、主治医がその日不在のため後日日程調整の上面談をして下さるとの回答。面会したその日のうちにケースワーカーさんから日程調整のお電話をいただいた点には感謝。この点はしっかりしている病院だと思わせてくれる。

 ただ、母と面会した日、面会時間は15分のみとのことで、15分経ったのでお帰り下さいと言いに来た看護師さんの言動には、不安が膨らんだ。規則がある以上、それを順守しなければならないのは分かる。ただ、私と一緒に家に帰りたがる母をなだめるのにぐずぐずしているのを厳しく叱責する言葉がひどかったのだ。私には「規則だから守ってもらわないと困る」。それは、まだいい。その看護師は母に対して「そんな態度でウジウジしているから帰れないんでしょ!」と言ったのだ。ウジウジしている⁈鬱を患う老人にウジウジしているとは⁈直ちに「そんな言い方はないでしょう?」と言いたいのをぐっと堪えた。医療者には、言わなければならないことを言うのが私の心がけていること。特にみゆきが起立性調節障害を罹患して以来、医療者に対して言いたいことを言わないのは後々自分の中に不満や不信感をずっと持ち続けることになることを痛感していた。なので自分自身の受診の時も、義父母の受診に付き添う時も、疑問やおかしいと思うことは正直に言葉にすることを心がけたいと思ってきた。ただ、今回は、ぐっと黙らなければならなかった。おかしな心持の人に異議を唱えたら、見えないところで母にしっぺ返しが来そうな恐怖を覚えたから。

 主治医との面談は、近いうちにセッティングされる予定だ。病状説明と、今後の治療方針をお聞きする予定だが、看護師の人権侵害発言についてもモノ申したい。ただ母が人質に取られている状態で、はたしてこれができるのか。悩むところだ。