高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

介護はクリエイティブに!

 ここのところ義母の軟膏を付けるお手伝いに朝晩通っている。軟膏をしまったところがわからなくなって、どこかから古い古いお薬を発掘して間違って付けないための苦肉の策。そこで気が付く義母の深刻な症状。どうも、時間の感覚も怪しくなっている気がする。

 朝は大抵朝食が終わろうとしている頃を見計らって行くのだが、わりと決まった時間に食べている気がする。最後の一口二口を食べようとしているところで、食後のお薬を勧め、お薬を飲んだら、お顔と手をきれいに洗ってもらって、軟膏を塗る。手鏡を義母の前において、顔に塗り、薬を変えて、腕に塗り、またまたお薬を変えて化膿していた首に塗る。お薬を塗り始めて5日目だけど、「何でこんなに、顔にブツブツ虫刺されしてるんだろう?」と毎回驚き、「もう庭仕事しちゃだめだね」と毎回反省する。けれど、その5分後には外に出て、水やりしてたり、気になる雑草を抜いてたり。日々新しい虫刺されをこしらえて、まるでいたちごっこだ。義母が良く使う勝手口の見やすいところに、虫よけネットを付けた帽子と、手袋を置いているのだが、どうもこれでは目につかないらしい。目につく工夫をしなければ。

 夜のお薬は、お風呂が終わったタイミングを見計らって行く。我家の窓から義父母宅のお風呂の電気がついたり消えたりするのが分かるので、消えたタイミングで行くのだが、このお風呂の時間がまちまちなのだ。お風呂の時間が決まっていないのは、大した問題ではないが、義母はお風呂の後に夕食を作り始めるので、この時間が遅くなると、夕食の時間がぐっと遅くなってしまうということだ。遅くなったとて、義母一人なら、きっと問題はない。自分がお腹が空いていないということだけだろうから。お腹が空いたタイミングで食べるのが、きっと一番おいしく食べられるのだろう。ただ、昨日のお風呂上がりの時間は、20時半。さすがにその時間から食事を作り始めると、食べるのは21時を回ってしまう。いつも20時には就寝する義父は、休む時間がぐっと遅くなるということだ。どんなにお腹が空いていることだろう。それを黙ってテレビを見ながら待っている義父。気の毒でならない。

 デイケアに行っている日は勿論、私が毎日夕食支援をできたらな、と思うが、デイの日の支援すら固辞する義母。業者にお弁当支援を頼もうかしらとも考えたが、美食家の義母、業者のお弁当はきっと嫌がるだろうな。そのことをケアマネさんに伝えたら意外な答えが。「お嫁さんの支援を嫌がるなら、業者のお弁当を装って(いかにも業者のお弁当風の器に入れて)届けてみたら?」というのだ。まさにブレインストーム‼なるほどその手があったか!!「何なら、それらしい値段を付けて、お弁当代ももらうといいですよ」とケアマネさん。ケアマネさんの知恵袋、使わない手はない‼