高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

初夏のお決まり

 夏が近づくこの季節、義母は草取りが生き甲斐。そもそも大好きな庭仕事。水やりも大好き。雨の日でも水やりを欠かさない(汗)のは運動になるだろうし、いいかな、と干渉しないことにしている。ただ、雑草抜きは曲者。虫が多くなるこの時期、肌の弱い義母は必ず顔も手足も虫刺されでかぶれてしまう。いつもは気を付けているはずだったが、母の不調で実家に様子を見に行っている間に、義母の虫刺されが大変なことになってしまっていた。軽いかぶれならばお薬を付ければ、すぐ良くなるのだが、首元のかぶれは化膿してしまっている。これは、塗り薬だけでは治りそうにない。皮膚科に行ったら、案の定4日間の抗生物質が処方された。

 この飲み薬が厄介だ。いつもの認知症のお薬は朝晩の2回だけなのに、抗生剤は日に3回。お薬カレンダーに組み込みにくい。そこで、夫に相談。「どうやってお薬管理をしましょうかね?」と相談した私がバカだった。

 「もう一つ、今のお薬カレンダーの横に、抗生剤用のカレンダーを貼ったらいいじゃない」と夫。そこであっさり、同意すればよかったのに、「2つのカレンダーを使ってしまうと、情報が多すぎて大変かもね」とつい軽口をたたいてしまった私。いつも義母を見ているからこその軽い一言だったのに、夫は激怒。「すぐに否定するなら、そもそも俺に聞くな!!」

 「いや、私がちゃちゃっと独断でやってしまうのは簡単だけど、ちゃんと実子に関わってほしかったのだよ。」とも言い出せず。そもそも話し合いと言うのは、ああでもない、こうでもないと意見を交換するものではないのかな。こんなお薬カレンダーのような些細なことで足並みが揃わないとは。じれったいやら、情けないやら。今後病気が進めばもっと重大な決定をしていかなければならない場面が出てくるだろうに。義父母には快適に過ごしてほしいとは思うけれど、私がとやかく意見を言うのはそもそも違うのかな。これって、私の母のことも、私だけで考えなければならないってことなのね、きっと。

 義母が、虫刺されにならないように、帽子の下につける、虫よけネットを買ってみた。長い作業用手袋と共に、義母の麦わら帽子の横に置いておいた。私ができるのはせいぜいこんなことだ。