高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

セルトラリン

 母がかかりつけ医に、気分の落ち込みを訴えて最初に処方されたお薬がセルトラリン

25mg。1日1回夕食後に服用するようにと処方された。飲み始めてからの母の様子を観察すると、思い返せば、あっという間に不安感が膨れ上がっていったように見受けられた。セルトラリンを処方されてほぼ1週間で、母のパニック症状はマックス。この時点で、この薬の怖さに気づくべきだった。薬局で受けた説明は、軽い鬱症状の人に処方される使いやすい薬なので、心配せずに使って下さいとのことだった。普段は、頂いた薬をしっかり調べずに使うことはまずない。特に、みゆきの起立性調節障害の治療に出された、グランダキシンで、ひどい吐き気の副作用に苦しんだ経験から、新しい薬は必ず、効能と副作用を調べることを忘れないようにしていた。

 それが、今回母の激烈な症状に動転して、その作業をすっかり失念していた。そして、薬が効いていないと勘違いして、もっと強い薬を、と同じ病院を再受診。当然のことながら、最初のセルトラリンに加えてクロチアゼパム5mg(一日3回)が処方され、それを馬鹿正直に飲ませてしまった私。

 セルトラリンは、ただただセロトニンを増やす抗うつ薬なのだろうと、勝手に思い込んでいた。しかも、後から処方されたクロチアゼパムを服用し始めてからは、猛烈なパニック症状が少し収まったので、セルトラリンがパニックを誘発したとは思いもしなかった。お薬は、効き始めるまでに時間がかかるのね。とばかり思い込んでいた怖さ。

 後で、ちゃんとお薬のことを調べなかったことに気づいて、検索して愕然とした。どのサイトで調べても、出てくる怖い副作用情報:

不安、焦燥、興奮、パニック発作、不眠、易刺激性、敵意、攻撃性、衝動性、アカシジア/精神運動不穏、軽躁、躁病等があらわれることが報告されている。また、因果関係は明らかではないが、これらの症状・行動を来した症例において、基礎疾患の悪化又は自殺念慮、自殺企図、他害行為が報告されている。