高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

老人の鬱

実母が鬱を発症して丸1年

ちょうど一年前、実家の母が常軌を逸し、娘としてこの事態にどう対処してよいのか分からず大いに動揺し、本当に苦しかった。母の症状は激烈で、パニック障害のようでもあるし、統合失調症、またはレビー小体型認知症かもしれないと恐れた。どのような病気だ…

鬱病発症から10ヶ月

母が鬱を発症して10ヶ月。発症当時からすると格段に顔向きが良い。投薬は続いているとはいえ、素人目には寛解と言ってよい感じすらする。現在、退院から約2ヶ月。退院当初は、テレビを観ることすらできなかったし、たかが10人程度の集会室で大好きな歌を歌う…

鬱老人にカミングアウト

母が鬱で入院している最中(病状が極めて悪かった時期)に、母のすぐ上の兄が亡くなった。4人兄妹の一人が他界するのは、母にとってとても重大なことなので、隠したくはなかったが、ドクターストップがかかり内緒にしてきた。 しかし、老人ホームに入所後施…

退院から1ヵ月

精神科病院を退院して一月。当初はしきりに病院へ戻りたがった母だが、少し顔向きが明るく、足取りもしっかりしてきたように感じる。鬱の特性もあるのかもしれないが老人というのは総じて変化に弱いのだと、納得する。 退院1ヵ月ということで入院していた病…

なかなか気分が上がらない

退院から10日。母の気分は相変わらず優れない。ドライブや美味しいものを食べに行ったりしようと誘っても、乗ってこない。「まだ調子が悪い。病院に帰りたい」と呟く。病院の方が安心感があるのかもしれない。でも、病院に戻ったら、もう戻ってこられないよ…

退院から一週間

母の退院から1週間。部屋にテレビを入れ、ラジオを追加し、編み物のセットと一人で遊べるゲームを持参して「どうやって長い一日を過ごしたらいいのさ」に答えて来た。できるだけ、行ける誰かが日に一度は訪問し、冷蔵庫のない不自由を補うべく、お菓子や果…

退院の日がやってきた

老人ホームが見つかって入居までの期間がとても短かったので、準備が大変だった。この時期息子の結婚準備やら、母の住んでいた家が売れそうになったりであらゆる雑事に追いまくられる日々。母の入居先は住宅型有料老人ホームというところ。規模もとても小さ…

灯台下暗し

地域包括センターと、病院の連携室そしてネットの介護情報を駆使して、やっと一つ母が入居できそうな施設を見つけた。できればお友達ができるように、大きな施設が本人の希望ではあったが、ここは全部で10人しか入れないごく小規模な施設。そして介護度の…

助けて!の第一声

鬱老人の母の入居先探しがうまくいかないので、一人で悩まず声を上げることにした。まずは試しに、母の従妹の娘さんに電話してみた。母の従妹、幼いころから近所に暮らし、青春時代も一緒に過ごした大親友。結婚して遠方に暮らすようになってからも、長年家…

退院の壁

母が鬱を発症し入院治療を始めて早くも半年が経とうとしている。入院当時からすると、格段に症状は安定している。一時期異様にハイテンションで、こちらが恐怖を覚えるくらいだったが、それも落ち着いてきた。医師が薬の適量を見つけて下さったのか、あるい…

面会制限が終わった

母の病棟にコロナの患者さんが出て閉鎖になっていた病棟が、ほぼ一ヵ月ぶりに解放された。入院費を払いに病院へ行ったついでに、お誕生日カードを病院スタッフの方に託し、母の様子を伺うと、「お元気ですが、先日こけて足が痛いと言っておられます」とのこ…

母の病棟でコロナ患者

母の入院している病棟で、コロナ患者さんが出たということで当分の間面会禁止になるという連絡がきた。確かに夏休みで人が大量に動いたせいで、地域でもコロナ患者さんが急増しているというニュースは聞いていたので、驚きはしなかったが、いざこうして実際…

脳シンチ検査の結果

脳シンチ検査というのは、脳の血流を画像診断する検査らしい。検査を受けた病院から入院先の病院に、検査結果のデータが送られてから、ドクター説明があると聞いていたので、多少時間がかかることは想像できたが、結局2週間後の説明となった。ちょっと遅す…

介護調査の結果

母の介護調査の結果が来た。要支援1。要支援が付いただけでもありがたい、が、せめて要支援2であったなら介護施設を探しやすくなるのに。介護調査は入院先で受けたので、調査時に入院先の病院のケアワーカーさんができるだけ必要以上にしっかりしているこ…

脳シンチ検査

母の具合は相変わらず良い。お薬のおかげだと思うが、暗く沈んで物憂げな様子はもう見られない。本来の母よりかなりハイテンションで物凄く饒舌なのが若干違和感あるものの、何かに取りつかれたような恐ろしい感じじゃないのは嬉しい。 入院先で一通り血液検…

鬱の人に告げる真実

母の2つ年上の兄が急逝した。母は未だ鬱の治療のため入院中。葬儀に行かないまでも、訃報は伝えるべきだろう。伯父は隣県に暮らしていて、昨年、末期の大腸癌という診断でしばらく入院したのち自宅療養をしていた。その自宅療養の期間に母も見舞いに行って…

介護調査

母の介護調査が行われた。調子が上向きだったので、もしかして介護度が実情以下に評価されるのではないかと心配だった。案の定、調査が入った次の日の調査員の方からのお電話で、「お母様、介護が必要なようには全く見えませんでした。認知機能も高く、運動…

救いの出来事

母の状態も随分落ち着いて、母を思うと何をしていても泣きたくなるという状態からは私も抜け出せつつある。ただ、今私がやっておかなければならないことはたくさんあるはずで、それを少しずつでもやらなくてはと思いつつ、体が動かない。きっと母はもう元の…

母の面会でできること

病気の母に頻繁に会うのは辛い。行くたびに悲しい。でも東京八王子の滝山病院で起きたような患者虐待が起きていないかどうか、ちゃんと真っ当な治療がなされているかどうか見守るのは、患者家族がしなくてはいけないことなのだと思う。病院を信頼しないわけ…

確認のための面会

医師との面談からたった2日しか経っていないが、先日の母がご機嫌だったことをもう一度確認したくて、また仕事帰りのきれいめな格好で会いに行った。前回、「いい大人だからきちんとした格好をしなさい」と言われたことを受けて綺麗目の格好をして。 今回は…

医師との面談

医師との面談は、意外なことに満足のできるものだった。数日前に態度の悪い病棟の看護師を見ていたし、檻のような病室を見ていたので、恥ずかしながら最悪な面談を想像していた。面談に同席してくださったのは、担当ケアワーカーさんと、主治医、そして母の…

病院に面談を申し入れる

転院の際、新しい主治医は闇雲に薬を使うのではなく、きちんと病気が何なのかを検査してから治療を始めたいと言って下さったと、転院に同行した弟夫妻から聞いていたので、それは妥当だと考えていた。検査に時間がかかることは理解できるが、一週間を過ぎて…

母に面会に

母が自県の病院に転院して一週間あまり。やっと一大決心をして面会に行った。病棟は思った通り鍵のかかる扉の向こう。そこで既に暗い気持ちになる。患者の安全のため、外から、いやむしろ内側から自由に行き来できないようにする重要性は理解できる。頭では…

転院

本人に意思確認をせずに転院を決めたことは、申し訳なかったし、母が拒絶するのではと気掛かりだった。しかし、思いのほかスムーズに事が運んだ。転院の日は、仕事の日ではなく私も行けなくはなかったが、母が一番本音を言いやすい私が同行してしまうと、ス…

根回し

一旦、隣県の病院を退院したら、自県での病院受診の約束はあれども、そこで入院できるという保証はない。入院できなかったらどうするか?母の自宅は、病院から車でか1時間半ほどかかるので、通院は難しい。そもそも、現時点で母が自宅で一人暮らしをできる…

母の面会へ

従姉に母のズタボロな入院生活の話を聞いて、私も面会へ出向くことに。実は、母が入院して以来私の体調も悪い。いつもはストレスは目に来る。が、今回は、目でも尿管結石でもなく、後頭部が痺れる不調。これは母が調子を悪くして、我家で暮らし始めた頃から…

入院中の母に従姉が面会に

母が隣県の病院に入院して一週間。様子を見に、従姉がその妹を連れて行ってくれた。私も非常に気になっており、行きたい思いはあったが、私が行って、帰りたいと言い出すと困る。ちょうど従姉たちもその日、仕事が休みなので代わりに行ってくれると言うので…

メンタルクリニックに経過報告

隣県の病院に母を入院させるために、すぐに紹介を書いてくださったメンタルクリニックのドクターに、無事入院できたことを報告するメールを送った。そしたら、すぐにこんなメールを返信してくださった。 経過のご報告ありがとうございます。 患者さまがご入…

いざ、隣県の病院へ

道中長かった。しくしくと泣く母を気遣って、義妹は高速道路を使わず、休み休み行くことに。まめに、トイレ休憩をし、お薬が切れるといけない、と眺めのいいドライブインで食事休憩も。「何が食べたい?」と聞くと「ピザでいい」との返事。”ピザが良い”では…

隣県の病院受診

メンタルクリニックで書いていただいた紹介状を、隣県の医療機関に指示された通りにファックスして受け入れていただくことが決まった。順番が逆になったが、弟家族に相談し、母にも話して、早速次の日に受診する運びに。忙しい最中の弟家族だが、義妹が当日…