高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

学校へ行けない

 高校2年の夏休みが終わった。2学期は体育祭に続き文化祭から始まる。吹奏楽部の一員として密な練習をしてきたみゆき。トランペット奏者としての責任感は非常に強い。吹奏楽で主旋律を担うことの多いトランペットが抜けることは許されない。食事もとれず、起き上がると眩暈、頭痛がひどくなる体調のまま、這うように学校へ行った。演奏をするとき以外は所構わず寝転がって体を休め、演奏中だけ体を起こして演奏をする。時は残暑の残る9月初旬。それも食事も摂れない状況での無理。脱水状態にならないはずもなく、学校祭が終わると、彼女の体調はさらに悪化。

 学校へ行けない日々が始まった。