無事進級して、高校3年になった。昨年中は勉強もままならなかったこともあり、クラスは、難関大コースではない。本人がどういう気持ちだったかは知りようもないが、親としては進級できたことが何より嬉しかった。長い人生、1年や2年遅れても構わないという心積りではいたが、進級できるならそれにこしたことはない。
高校2年時の担任は、血気盛んな若い男性。みゆきの病気のことをよく理解してくださり、気遣ってくれた。私たちは知らなかったが、よく欠席や遅刻するのは怠けているわけではないということを再三クラスメイトに説明してくださっていたらしい。そんな先生だから、進級会議にかけられたという事実もあって、娘の病気の詳細は、3年の担任にも引き継がれているものと思い込んでいた。