高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

父親が学校に呼び出される

 私が呼び出された数日後、今度は担任から夫に直接電話があって、呼び出された。過保護な母親と話をしても、らちがあかないと思われたのかもしれない。しかし夫も私と同じ考えだということを理解されたはず。先生はどう受け止められただろうか?ちゃんと病気を理解してくださっただろうか?それとも過保護な救いようのない両親だと思われたのだろうか?

 娘は相変わらず、具合が悪い。欠席が多く、たとえ行けたとしても午後から。午後の授業と放課後の課外授業を受け、部活までして帰宅する。本当は部活をやらず、その時間を体力回復に向けた方が良いのかもしれない。しかし、時は吹奏楽コンクール県予選の直前。中学から続けてきた吹奏楽は彼女の生活の中で、優先順位が最も高い。部活の楽しみを奪ってしまったら、彼女の「起きる理由」を奪ってしまうことになりかねない。なので部活をすることに口出しはできない。結局彼女は、いつも疲れ果てて帰宅することになる。