高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

認知症初期の料理

 認知症を発症した義母だが、料理は基本的に自分でやっている。4歳年上の義父の分と二人分。ただ、最近疲れやすいので、週に2回、午後から半日デイケアに行っている日の夕食だけは、私が届けている。

 ”できることは、奪わない”のが援助のモットー。ただ、どんなものを料理しているかは、非常に気になる。義母も、義父も痩せてきている感じはないので栄養はしっかりと摂れていると思われる。ただ、どんなものを食べているのか、栄養過多や、偏食になっていないかは気になるところ。けれど、食事時を狙って何を食べているのかを確かめに行くのは、失礼な感じがして、できていない。知るのが怖くもある。

 料理上手な義母、元気な頃はよくちらし寿司や、タコやしめ鯵の入ったキュウリの酢の物をおすそ分けしていただいたり、子供たちが同居していた頃は、サツマイモを細かく棒状に切ってそれを小麦粉でまとめて揚げるおやつをよく作っていただいた。

 最近おすそ分けをいただくことは、めっきり少なくなった。時々いただくのは、金時豆の煮豆。煮豆は時間がかかって大変だと思うが、よく作っておられる様子。切ったりしなくてよいので、料理工程が少なく作りやすいのだろうか。皴なくふっくらと仕上がった甘い義母の煮豆は絶品。今も味が変わらないことを心底嬉しくありがたく、大切に頂きたいと思う。