高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

洋服が…

 認知症になると、洋服が変になると聞く。季節外れの物を着たり、ちぐはぐになったり。義母の場合は、真夏に真冬の布団を使っていたという衝撃的な事実はあったが、洋服についてはあまり違和感はないように見受けられる。冬になってからは、確かに冬物を着ている。やけに重ね着をしているようには見えるが、目立った違和感はない。

 しかし、不思議なことはある。寒がりの義母、例年この時期は、長袖の下着が春になっても脱げないと言っていた。それが、長袖の下着が全く見つからないと言う。古くなって処分したのかと聞くと、「いや、処分するはずはない」と言う。ではどこかに紛れているのかもしれないと思って、大捜索をするも、出てこない。何度か新しく買って差し入れたが、また無くなっているという。義父の物に紛れていないかと気を付けて探すが、やはりない。

 もしかすると、しまうところがわかりやすいように、ラベルをつけて管理する時期が来ているのかもしれない。

 

 最近、自分が老いた時のことを考える。持っている洋服のどれとどれを組み合わせても違和感がないような洋服をそろえておかないといけないのかもしれないし、しまうところも、マークを付けて自分以外の人が探しても、一目瞭然にしておきたいとも思う。