高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

元気な日の思わぬ弊害

 義母の顔に、「ガーンの縦線」が入っているのを見るのはとても辛い。しかし絶好調に見える日も悩ましいことがあるということに気づいた。

 ある日の朝、その日は私自身の関節リウマチの定期受診の朝のこと。前回の買物から2~3日しかたっていないのに、義母が食料品の買物に行きたいと言ってきた。「申し訳ないけれど、今日は自身の病院の受診日なので帰宅してから行きましょう」と説明して、外出。その日はたまたま受診がスムーズで午前中のうちに帰宅できたので、「これから出かけましょうか?」と聞くと「いや、今日はタケノコの下ごしらえで忙しいから買物は無理だ」と言う。おや?「ただ、切ったタケノコを用途ごとに切り分けてストックするのにジップロックが必要なので、それだけ買ってきて」とのこと。そこでお昼前にお使いのジップロックを買うついでに自分の食料品も買って帰った。

 買ってきたジップロックを渡すと、「食料品の買物に行かないといけないから、連れて行ってほしい」と言うのだ。ありゃりゃ‼自分の受診と予定外の買物をして疲れ果てていて、絶句。こんな時は、勇気をもって"No"と言わねばと、一大決心をして、「すみません、午後は用事があるのでごめんなさい。明日行きましょう。食べ物がなければ、うちのストックで我慢してください」と伝えた。どんな反応が返って来るかちょっとドキドキしたけれど、ありがたいことにその時点では納得してくれたようだ。

 ところが…昼食を済ませてすぐに、ピンポーン。「買物に行こう!」これが今日のうちにまだ何度かあるのかと思うと、少しドキドキはするが、ここは腹を決めて自分を大切にすることに決めた。家を暗くして気配を消し、仕事をすることにした。

 こんなことがあったことを実子にも話しておかなければ、と夫には彼の帰宅後に話しておいた。良い気持ちはしないとは思うが、知っておいてほしいと思うから。

 

 こうして次から次に、何かをしようと意欲がわいてくる日は、きっと元気なのだと思う。元気でいてくれることに感謝しよう。