高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

角膜潰瘍を発症して3ヶ月

 角膜潰瘍を発症してそろそろ3ヶ月。なかなか視力が回復せずしょげている私に、当時息子はインターネットで病気を検索して「完治まで3ヶ月くらいかかるらしいから、焦らず気長に待とう」と言ってくれた。その言葉が当時の私にとってどれだけ励みになったことか。でもそろそろ3ヶ月。ふと気づくと、隙間時間に読書している自分がいる。病院の待ち時間の長さに耐えかねて、本を持参し始めている。入院中から、時間を持て余しては本を読もうとトライするも、見えづらく、とてつもなく疲れるので、隙間時間に読書をするのはすっかり諦めていた。しかし、最近気づくと本を持つようになっている。視力が回復しているという実感はあまりない。しかし、サングラスをせずに洗濯物を取り込むことができるようになったり、新聞も以前より入念に読むようになった。暗い時間に、階段を降りる時は、段の境目が見えづらく、手すりに頼っていたのに、手すりに頼らなくなった。

 通院の間隔も2~3日おきだったのが、1週間になり、2週間になり、今回は前回の受診から3週間目。視力検査の結果が、少し良い。病気をした方の目は、相変わらずレンズで矯正できず0.05だが前回の0.02と比べるとわずかにアップ。もう片方の目は、矯正すると0.7!!!「これは、もしかすると車の運転も再開できるかも!」という期待が。

 だのに、つい弱気になって、主治医に車の運転の話を持ち出せなかった。検査日がお天気の良い日だったので、もしかすると良い数字が出たけれど、曇天や雨の日だったら結果は違ったかもしれないし。けれどここのところ、買物や通院に夫に頼りっきりなのが情けなく、どうしようもなくしんどくなってきていたので、ちょっとズルをしてみたい欲求にかられた。片眼で0.7だったら運転できる!勝手に量販店みたいなところでメガネをあつらえてもらって、そこで検査して両眼視力が0.7だったら運転を始めよう。今月末は義父母の通院予定が重なっていて、全部を夫や義妹に頼むわけにはいかないし。

 そう思って一人で、ドキドキ、ワクワクしながらメガネの量販店へ。メガネ屋さんの受付で、「前回メガネを作ったのはいつか」とか、「いつも運転しているのか」とか、予期せぬ質問をされることに辟易。内心ドキドキしながら、何とか視力検査までたどり着いた。が、そこで予期せぬ事態に。視力計測の機械で視力が測れないと言うのだ。傷だらけで乱視が強いせいらしい。病院でメガネの処方箋をもらってくるように、と早々に追い返されてしまった。ショック!!!ガツンと頭を殴られた感じ。

 やっぱり、ズルは駄目なんだ。来週、予定より早めに受診して、処方箋をいただくという手もあるかもしれない。だがその勇気は完全に萎えてしまった。予定通り、1ヵ月後の受診の時に、勇気を出して処方箋を出していただこう。それまではせっせと、目に良い食べ物を食べることにしよう。ずいぶん涼しくなったので、買物には歩いて行こう。義父母の受診は、周りの応援をお願いしよう。長い人生、これから挽回するチャンスは、いくらでもあるはずだから。