高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

悪夢再び

 お天気が悪く体調の悪い日や、誰かに嫌なことを言われた日、心配事のある日などに、義母が嫌な夢を見てそれを現実と取り違えてしまうということは以前にもあった。しかし、昨日も今日も快晴の気持ちの良い日。昨日義父の病院受診に義母と共に私も付き添って、長い待ち時間には懐かしい昔話をしたり、手編みの道具を準備して久しぶりの編物を楽しんでもらって、ご機嫌だった。診察の結果も悪くなく、お昼ご飯も出来合いの物を買って帰ったので楽ちん、ストレスは大きくなかったはず。ただ、義父がポケットにしまっていた保険証をどこかで紛失して、少し驚きはしたものの、すぐに病院から保険証が見つかったとの連絡があり、次の日に取りに行くことにしたので、一安心してもらったはずだった。

 ところが、今朝のこと。いつも起床は8時過ぎか9時の義母が、6時に我家を訪れた。案の定顔にはひどい縦縞。聞くと、昨夜は一睡もできなかったという。開口一番、「編物針を返して‼」と言う。「あれがないと大好きな編物ができなくて寂しい」とのこと。はて?編針というと、昨日病院に持参したのは私の編針だったけれど、病院から帰宅して、編みかけの毛糸も私の編針も、作品を作っている最中だからと全部お渡ししておいたはず。あわてて、義母の家に編針を探しに入ったら、家の中は真っ暗。どこにも電気がついていない。夢を見て、家の中を確かめもせず、飛んで来たらしい。一緒に探すと、昨日の編みかけの毛糸と編針は当然のことながら出て来た。「ほら、ありましたよ」と言うと、「その針じゃない」と言う⁇⁇「編針全部ない‼」と言うので、なるほど母の編み棒コレクションのことかと合点。いつもしまってあるところを探すと、全部あるではないか⁈「ここにありましたよ」と言うと、「どうして?ちゃんとさっきはなかった‼」

 病気とはいえ、泥棒扱いされるのはしんどい。こんなことがあることは、理解しているし、お金がなくなった‼ではなかったことは、幸いだ。しかし、編み棒が出てきても義母からは「あら?」の一言だけ。「朝から何事?」と聞く夫にわけを説明しても、「あらら」の一言。普段はあまり腹を立てない私だけれど、何とも気持ち悪い。

 昨日義父が失くした保険証を、大学病院に取りに行って、それをお渡しした時にも、朝のことは無かったかのよう。え?朝のことは忘れてしまった?このモヤモヤ、誰かに話さないとどうもすっきりしないが、夫や義妹に話しても、きっと嫌な思いをさせるだけ。くしくも今日は、私の大好きなリンゴ飴の移動販売が、ちょっと離れたスーパーに来る日。歩きでは、とうてい行けないそのスーパーに、行ってみようと思い立った。車の運転が再びできるようになったお祝いに、こっそり一人買って来て、ぜ~んぶ一人で食べてやれ‼、