高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

督促状

 私がボイコットした義父の整形外科への通院には、その日義妹が同伴した。その日はガーゼ交換だけではなく、診察と骨折の治癒状態を確認するレントゲン撮影もある予定だったので、診察結果を聞くと意外な答えが返って来た。「病院へは連れて行ったんだけど、病院の玄関で義父を降ろして、銀行へ行っていたので、わからない]との答え。病院へ出かける直前に義父母の家に督促状が届いたので、慌てて銀行に口座の残高確認に行って来たのだとか。

 届いたのは電気料金の未払いの通知。義父母の経済状態について、考えたこともなかったが、未払い通知が来るなんて穏やかではない。3万円強の電気料金が引き落としされてなかったようだ。義父が病院で治療を受けている間に義妹は銀行の預金残高を確認の上、入金を済ませて来たとのこと。残高は数百円しかなかったらしい。義父母に確認すると、年金が入ってくる口座と生活費が引き落とされる口座が別になっているとのこと。今までずっと生活費が引き落としされる口座にその都度入金して、まかなってきたようなのだ。それがこの怪我を契機に、義父が預貯金管理ができなくなって起こった出来事だったのだ。

 結局、義妹が病院に付き添って、怪我の状態を確かめたり、医師と直接話をして今後注意すべきことを聞けなかったのは至極残念ではある。しかし、俗にいう生活口座として出入口座がまとめられていなかったという新たな大問題に、彼女が直面出来たことの意味は大きいと思う。特にお金の管理に関しては、実子でなければできない領域なので(そう思っているのは私だけかもしれないという危惧はあるが)、その後の管理については、私はあえて口を挟まず静観したいと思う。