高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

怪我の功名

 母の具合が悪いので、それを理由に義妹に義父の病院の同伴をお願いした。今月は義父母の病院受診がいつもの月より多い。私の仕事も忙しい月なので、一応私の仕事の日には病院受診が重ならないように調整してはいたが、ちょっと重荷だなと感じていた。そんな時、図らずも、母の不調が重なったので、理由を話して忙しい義妹に時間を取ってもらった。

 義妹は農繁期で、忙しい時期なので申し訳ないと思ったのだが、病院に同伴してもらって以来、義父母の調子がとても良い。やはり、実子に会えるのは嬉しいのだ。病院の待ち時間にたわいのないおしゃべりもできるし、病院の帰りにスーパーに買い出しにも一緒に行ってもらったようだ。娘なら遠慮なく、小さな用事もお願いできるようだし、何より娘と直接話を出来る時間は、心安らぐ時間になったのだと思う。義妹にとっても、現在の両親の健康状態を自身の目で確かめられることは、大いにプラスになったはずだ。思いのほか、義父の難聴が進んでいることや、義母の物忘れが多いことにも気づいてもらえたと思う。

 義妹と半日を過ごしてからの義母は、明るく気力に満ちているし、心なしか探し物も少ない。義父の方も、事故の書類など助けを求めず、さっさと一人で仕上げていて、驚くほど調子がいい。義父母のためにも、もっと義妹に病院の同伴をお願いしようと決心した次第だ。そして、私も母のために時間を作ろうと思う。