高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

義母の心温まる面白話

 梅雨の長雨が続き、何となくけだるそうにしていた義母だが、梅雨明け宣言こそないものの一転晴れの日が続いて調子が良さそうだ。猛暑の中でも花の水やりに余念がない。「熱中症には気を付けましょうね。お水を頻繁に飲んだり、冷房の中で休憩もしましょう」と再三声をかけるが、聞く耳を持たない。これだけ暑い中、外仕事を出来るということは、本当に体力のある人なのだ。

 その義母が、「ちょっとうちに来て!」と悩ましい顔で声をかけて来たので、何事かと飛んで行ったら、冷蔵庫の野菜室の前で立ち尽くす母。何と、野菜室がバナナでいっぱい!!!!!大げさではなく、本当にホントに、ぎちぎちにバナナで埋め尽くされている。その上、「誰がこんなにバナナ持って来たんだ⁈」と義母。「いやいや、誰も差し入れしてないので、お母様が買われたのだと思いますが」の言葉を飲み込んだ。買物に毎回同伴する夫に聞くと、「毎週必ずバナナを1房買っている」とのこと。え?たとえ一週間食べるのを忘れたとしても、また次の週に補充するときに気づくのでは?と思うが、どうしてこんなにも溜まってしまったのだろう?「全部持って行ってちょうだい」と言われても…笑。バナナケーキを大量に作り、冷凍バナナやスムージーやバナナジュースなんかを作ってみても、使っても使っても無くならないバナナ。すごい!!!!!

 バナナの処理に大笑いしながら、ふと友人の話を思い出した。友人は私と同年代。息子さんが大学生の頃、久々に帰省した時のこと。冷たい飲み物を取ろうと自宅の冷蔵庫を開けたのに、絶句して何も取らずにそっと冷蔵庫の扉を閉めた、という話。実は、庫内が豆腐でいっぱいだったのを見て、母親が認知症になったのではないかと驚いたらしい。実は、豆腐をいつもよりちょっと多く買った同じ日に、たまたまご親戚から有名なお豆腐セットのお中元が届いたという落ち。その話を聞いて、友人と大笑いしたことがあった。私もいつか子供たちが帰省したらそんな悪戯してみよう、なんて思った記憶がある。今そんな悪戯をしたら、しゃれにもならないだろうから、できないな…。

 バナナ事件で大笑いできる幸せ。