高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

東京滞在最後の朝

 東京滞在最後の朝、出勤前のみゆきがホテルの豪華な朝食をたかりに来た(笑)仕事の溜まっている忙しい中、少しでも一緒にいられるようにと気を使わせてしまったようだ。彼女との待ち合わせは、高校時代には考えられなかった時間、朝8時。ビュッフェスタイルの朝食で、彼女が何をお皿に乗せるのか、とても興味があった。起立性調節障害の闘病中は、シュガージャンキーになっちゃうんじゃないの?と心配になるほど、学校へ出かける前のエネルギー補給に食べていたのは、決まって少量の果物か、もっと具合の悪い時は、口当たりの良い小さいアイスクリーム。そもそも朝起きていなかった。

 カメラマンの仕事をするようになって、自然派の雑誌の取材の時にはナチュラルな、ビーガン料理のお弁当が出ることが多いようだが、それ以外の時はコンビニお弁当や出来合いの物が多い彼女。洋食ビュッフェなのに、白身魚のコンフィとか温野菜をお皿に乗せている。そして山のような果物(笑)薄給の彼女、やっぱり果物にはなかなかありつけないのね。今後このレストランには出禁になってしまうかもというほど、山盛りのサクランボを平らげていて大笑い。イヤイヤ、ふてぶてしく逞しく育っていることに、心から感謝だ。忙しいから体や心を壊していないかと心配したが、これも杞憂だったようで、安心した。先回りの杖はしないと決めていたのに、何年たっても育たない母。反省している。でも今回の上京は、彼女の為というより自分自身の心の浄化になった。時々は、旅行をしたり、心を解き放つ時間を取ろうと思う。