高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

母の病棟でコロナ患者

母の入院している病棟で、コロナ患者さんが出たということで当分の間面会禁止になるという連絡がきた。確かに夏休みで人が大量に動いたせいで、地域でもコロナ患者さんが急増しているというニュースは聞いていたので、驚きはしなかったが、いざこうして実際…

27歳になったみゆき

みゆきが夏休みで帰郷した。師匠が家族旅行をするタイミングで取れた4日連続の休暇を利用しての帰省。カメラマンの仕事を始めて、こうしたまとまった休暇はなかなかない。せいぜい週1。ラッキーな週は2回お休みがもらえたりするが、ひどいときには10連勤…

脳シンチ検査の結果

脳シンチ検査というのは、脳の血流を画像診断する検査らしい。検査を受けた病院から入院先の病院に、検査結果のデータが送られてから、ドクター説明があると聞いていたので、多少時間がかかることは想像できたが、結局2週間後の説明となった。ちょっと遅す…

義母との久しぶりの病院外出

母を入院先から外部の病院へ検査のために連れて行った次の日は、たまたま義母の物忘れ外来の再受診日。母のために時間を使ったばかりのタイミングなので、義母に時間を使っても後ろめたさはない。かえって、最近義父母のことを義妹に任せっぱなしになってい…

介護調査の結果

母の介護調査の結果が来た。要支援1。要支援が付いただけでもありがたい、が、せめて要支援2であったなら介護施設を探しやすくなるのに。介護調査は入院先で受けたので、調査時に入院先の病院のケアワーカーさんができるだけ必要以上にしっかりしているこ…

脳シンチ検査

母の具合は相変わらず良い。お薬のおかげだと思うが、暗く沈んで物憂げな様子はもう見られない。本来の母よりかなりハイテンションで物凄く饒舌なのが若干違和感あるものの、何かに取りつかれたような恐ろしい感じじゃないのは嬉しい。 入院先で一通り血液検…

鬱の人に告げる真実

母の2つ年上の兄が急逝した。母は未だ鬱の治療のため入院中。葬儀に行かないまでも、訃報は伝えるべきだろう。伯父は隣県に暮らしていて、昨年、末期の大腸癌という診断でしばらく入院したのち自宅療養をしていた。その自宅療養の期間に母も見舞いに行って…

義母の心温まる面白話

梅雨の長雨が続き、何となくけだるそうにしていた義母だが、梅雨明け宣言こそないものの一転晴れの日が続いて調子が良さそうだ。猛暑の中でも花の水やりに余念がない。「熱中症には気を付けましょうね。お水を頻繁に飲んだり、冷房の中で休憩もしましょう」…

介護調査

母の介護調査が行われた。調子が上向きだったので、もしかして介護度が実情以下に評価されるのではないかと心配だった。案の定、調査が入った次の日の調査員の方からのお電話で、「お母様、介護が必要なようには全く見えませんでした。認知機能も高く、運動…

救いの出来事

母の状態も随分落ち着いて、母を思うと何をしていても泣きたくなるという状態からは私も抜け出せつつある。ただ、今私がやっておかなければならないことはたくさんあるはずで、それを少しずつでもやらなくてはと思いつつ、体が動かない。きっと母はもう元の…

母の面会でできること

病気の母に頻繁に会うのは辛い。行くたびに悲しい。でも東京八王子の滝山病院で起きたような患者虐待が起きていないかどうか、ちゃんと真っ当な治療がなされているかどうか見守るのは、患者家族がしなくてはいけないことなのだと思う。病院を信頼しないわけ…

最近の義母の様子

実家の母が調子が悪くなってから母の方にかかりっきりになってしまい、義父母のお世話を怠っていた。かれこれ2ヶ月あまり。義父母には申し訳ない気持ちでいっぱいだったが、その間義妹と夫が頑張ってくれて、それはそれでいい機会だったのかもしれない。義妹…

確認のための面会

医師との面談からたった2日しか経っていないが、先日の母がご機嫌だったことをもう一度確認したくて、また仕事帰りのきれいめな格好で会いに行った。前回、「いい大人だからきちんとした格好をしなさい」と言われたことを受けて綺麗目の格好をして。 今回は…

医師との面談

医師との面談は、意外なことに満足のできるものだった。数日前に態度の悪い病棟の看護師を見ていたし、檻のような病室を見ていたので、恥ずかしながら最悪な面談を想像していた。面談に同席してくださったのは、担当ケアワーカーさんと、主治医、そして母の…

病院に面談を申し入れる

転院の際、新しい主治医は闇雲に薬を使うのではなく、きちんと病気が何なのかを検査してから治療を始めたいと言って下さったと、転院に同行した弟夫妻から聞いていたので、それは妥当だと考えていた。検査に時間がかかることは理解できるが、一週間を過ぎて…

母に面会に

母が自県の病院に転院して一週間あまり。やっと一大決心をして面会に行った。病棟は思った通り鍵のかかる扉の向こう。そこで既に暗い気持ちになる。患者の安全のため、外から、いやむしろ内側から自由に行き来できないようにする重要性は理解できる。頭では…

転院

本人に意思確認をせずに転院を決めたことは、申し訳なかったし、母が拒絶するのではと気掛かりだった。しかし、思いのほかスムーズに事が運んだ。転院の日は、仕事の日ではなく私も行けなくはなかったが、母が一番本音を言いやすい私が同行してしまうと、ス…

根回し

一旦、隣県の病院を退院したら、自県での病院受診の約束はあれども、そこで入院できるという保証はない。入院できなかったらどうするか?母の自宅は、病院から車でか1時間半ほどかかるので、通院は難しい。そもそも、現時点で母が自宅で一人暮らしをできる…

母の面会へ

従姉に母のズタボロな入院生活の話を聞いて、私も面会へ出向くことに。実は、母が入院して以来私の体調も悪い。いつもはストレスは目に来る。が、今回は、目でも尿管結石でもなく、後頭部が痺れる不調。これは母が調子を悪くして、我家で暮らし始めた頃から…

入院中の母に従姉が面会に

母が隣県の病院に入院して一週間。様子を見に、従姉がその妹を連れて行ってくれた。私も非常に気になっており、行きたい思いはあったが、私が行って、帰りたいと言い出すと困る。ちょうど従姉たちもその日、仕事が休みなので代わりに行ってくれると言うので…

メンタルクリニックに経過報告

隣県の病院に母を入院させるために、すぐに紹介を書いてくださったメンタルクリニックのドクターに、無事入院できたことを報告するメールを送った。そしたら、すぐにこんなメールを返信してくださった。 経過のご報告ありがとうございます。 患者さまがご入…

いざ、隣県の病院へ

道中長かった。しくしくと泣く母を気遣って、義妹は高速道路を使わず、休み休み行くことに。まめに、トイレ休憩をし、お薬が切れるといけない、と眺めのいいドライブインで食事休憩も。「何が食べたい?」と聞くと「ピザでいい」との返事。”ピザが良い”では…

隣県の病院受診

メンタルクリニックで書いていただいた紹介状を、隣県の医療機関に指示された通りにファックスして受け入れていただくことが決まった。順番が逆になったが、弟家族に相談し、母にも話して、早速次の日に受診する運びに。忙しい最中の弟家族だが、義妹が当日…

救いの神

”もう一日たりとも、持たない!!!!!私までぶち壊れる!!!!!”と思っていたところに、セルトラリンで高ぶっていて、思わず母が”助けて”と電話して飛んできてくれた従姉が救いの手を差し伸べてくれた。”大変なんじゃない?大丈夫?”と電話してくれた。”大丈夫じゃ…

心療内科から精神科受診まで

夫が鬱で苦しんだのは11年前。みゆきが起立性調節障害で臥せるまだ前の話。夫が職場で、新しい部署に配属され、残業が続いて毎日帰宅が午前様だった頃のこと。いつのまにか眠れなくなり、夜中に熊のようにのっしのっしと歩き回り、朝になっても不機嫌で何を…

メンタルクリニックから総合病院の精神科を紹介してもらう

メンタルクリニック受診はスムーズだった。症状の経過と要望を書いて、先にお渡ししていたのは良かった。ドクターの側も、ご自身がどんな風に患者家族に関わればよいかが明確に分かっているということで、サクサクと話が進む感じが快適だった。ドクターが紹…

メンタルクリニック受診

母の症状はただただ悲しく、何もやる気のなくなってしまう単なる鬱ではなさそうだ。ただ、認知機能は落ちておらず、幻覚や幻聴があるような精神疾患ではなさそうだ。どんな病院を受診するかは、迷うところではある。できれば精神科も心療内科も老人科もある…

心療内科受診まで

心療内科受診までの4日間。実家で母と二人で過ごしたこの時間は、永遠に続く暗い迷路のようだった。セロトニンが、母を手に負えなくしていることは何となく想像できたが、自分勝手に休薬するべきでないこともわかっている。新しく始めたクロチアゼパムが母…

セルトラリン

母がかかりつけ医に、気分の落ち込みを訴えて最初に処方されたお薬がセルトラリン 25mg。1日1回夕食後に服用するようにと処方された。飲み始めてからの母の様子を観察すると、思い返せば、あっという間に不安感が膨れ上がっていったように見受けられた。…

応援3日目

この日は早朝4時から動き回る母。「庭の排水が気になる」と血相を変えて暗い庭に出て行こうとするのを、「転んで骨折でもしたら大変だから」と必死で止めること数十回。しかし、食事の支度をしたり、後片付けをしているすきに、こっそり静かに、信じられない…