高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族のあゆみ

高校生で起立性調節障害を発症した娘と家族の記録

認知症介護

高齢でも楽しめる趣味って何だろう

認知症の義母が、生きがいを失っているようだと指摘した義父の言葉は衝撃だった。早速、義母の好きな編物の材料を差し入れようと手芸店で毛糸を選びながら、ふと、義父の方の生きがいって何だろうかと考えた。義母の楽しいと思えるものは私もすぐ「編物」「…

義母の介護認定見直し

義父が事故に遭って骨折をしてから1ヵ月が経った。ギブスで足を固定してはいるが入院はしていないので、お手洗いに立ったり食事時に食卓へ歩いたりと結構家の中を歩かねばならない場面が多いので、骨折箇所の治りが悪い。当時は全治1ヵ月との診断だったが…

実母のケア

私の実家の母は、義父母より若干年上。7年前に連れ合いを亡くし、我家から車で1時間半の田舎に一人暮らし。連れ合いが亡くなるまでは、生涯外で仕事をしたことも、銀行でお金をおろしたことすらないような、箱入り娘ならぬ、箱入りおばあさん。80になって…

考え方の違い

このブログの読者の方の応援メッセージや気晴らしの買物やドライブ、息子のハンドパワーの力を借りてすっかり気分転換ができた私。新しい気持ちで義父母に向かい合えるようになった。今までよりも手の込んだ美味しいものを差し入れようかという気持ちになっ…

癒しの出来事

今春大学院を卒業する予定のみゆきの弟が帰省した。卒業後の引越の段取りなどを相談するために一泊だけ。夕方帰って来て、すぐまた次の日の午前中に行ってしまうという超ハードスケジュールだが、最近起こった諸々で、塞ぎがちだった我家に爽やかな風が吹き…

督促状

私がボイコットした義父の整形外科への通院には、その日義妹が同伴した。その日はガーゼ交換だけではなく、診察と骨折の治癒状態を確認するレントゲン撮影もある予定だったので、診察結果を聞くと意外な答えが返って来た。「病院へは連れて行ったんだけど、…

気分転換をしよう!

ストレスを溜めると自分自身の体を壊すことになる。思い切って気分転換に出かけることにした。義父の通院が終わってすぐに、ドライブへ出かけた。日頃一人では行くことのない海岸線をしばしドライブ。雲一つない青天と海の青さに癒される。その後買物にも出…

ストレスの恐怖

義父の事故以降、病院への同伴問題で悶々としている私。これは新しく始まった問題ではなく、ずっと前から抱えていた問題ではあった。みゆきの起立性調節障害の闘病中にフルタイムの仕事を辞めて、勤務時間を極端に減らしたことで、義父母の病院への同伴が当…

ガーゼ交換1日目

当然のように、義父の整形外科への傷の消毒通院1日目の送迎は私がやることに。しかし、義理の祖父母からお願いされたわけでもなく、夫や義妹から頼まれたわけでもない。「病院へは午前中に行くの?」と言われただけ。返事に困った。ここは断固「お願いされ…

事故に遭った!

義父が事故にあった。朝夕2回が日課の、朝の散歩の途中のこと。道端にかがんで、道路脇の側溝のつまりを、杖を使って流す作業をしている最中のこと。後ろから来た乗用車が少し義父に接触したのか、あるいは急に車の音がして驚いて転倒したのかは定かではな…

洋服の選び方

季節感のない服装をすることはまだない。寒い日には暖かく着こんでいるし、あまり寒くない日にはそれなりに薄着。以前に真夏に冬用の布団を使っていた事件の後は、季節感を失くしている様子は見られない。多分、義母の気温を認識する力は、弱っていないと思…

一歩進んだ?

物忘れ外来で認知症と診断されて約1年半、急速な病状の悪化は起きていないと感じてきた。日によって確かに若干の違いはあるものの、相対的にはあまり違いがないように見える。ただ、今日の義母は調子が悪い。 いつものように、両親の朝食が終わるころに様子…

認知症の義母の覚えていること、覚えられないこと

認知症の方が、昔の記憶はたくさんあって最近の記憶があいまいになってしまうということはよく聞く話だ。確かに、義母と話をしていても、昔話はとても得意。幼少の頃のこと、60年前の結婚当時の話になると、記憶がとても鮮明で饒舌になる。楽しかった思い…

義父母の合理的な体調管理法

義母の通っているデイケア施設の職員の方に陽性者が出たということで、義父母の毎日の体調管理を始めて痛感することがある。数日顔を合わせないことがあると、義母の心の調子が悪いと気づいてからは、義父母の様子伺いには、毎日行っている。だが、日に何度…

高齢両親のコロナ対策

3年も続いているコロナ禍で、感度がかなり鈍っていたのだと思う。当初は、高齢の両親が感染しないよう、神経質なくらい用心していたのに、コロナに付随する肺炎で亡くなる患者減少で、すっかり油断していたのだと思う。義母が週に2度通っているデイケア施…

2度目の認知症検査その後

MMSEの結果は2ポイントアップした義母だったが、年末の慌ただしい最中、どうも調子が良くない。前回のお正月は、ちゃんと出来るかなと戸惑いつつも以前と同様の酢物、筑前煮、ちらしずし、黒豆を大量に作ってくれた義母だが、今回は「何を作ったらいいのか…

認知症を発症して2度目の認知機能検査

前回義母が認知症検査(MMSE)を受けてからほぼ1年。2度目の検査を受けて来た。検査では、時間の見当識、場所の見当識、即時想起、注意と計算能力、遅延再生(短期記憶)、言語的能力、図形的能力(空間認知)が問われる。 時間の見当識:-今日は何月何日で…

外からの助っ人

連日の思わぬ出来事に心乱れて、今日はどんな言い訳をしながら義母のご機嫌伺いに顔を出そうかと悩む。いっそのこと顔出しをスキップしようかと何度も考えるが、日にちをあけるのはまずい。週末が近づいて、我家にもおすそ分けできるようなものも残っていな…

ただのありふれたお皿

義母の「編み棒を私に盗られた」発言に少なからず凹んでいる私。でも、気分が悪いから「少しブレイク」と距離を置いてしまうと、もっと関係がこじれてしまうことは経験済み。なので、昨日腹いせに一人で食べてしまうはずのリンゴ飴を、老人が食べても歯を悪…

悪夢再び

お天気が悪く体調の悪い日や、誰かに嫌なことを言われた日、心配事のある日などに、義母が嫌な夢を見てそれを現実と取り違えてしまうということは以前にもあった。しかし、昨日も今日も快晴の気持ちの良い日。昨日義父の病院受診に義母と共に私も付き添って…

メガネができた‼

角膜潰瘍のせいで運転をしなくなって4か月半、やっと両眼視力が0.7に達し、メガネを作ることができた。新しく作ったメガネは今流行りの大きめレンズ。メガネを使うのは主に車の運転をする時。まぶしくないように濃い色をつけたサングラスにするつもりだった…

認知症患者の連れ合いのストレス

義母の調子は相変わらず悪くない。長くガーン線も見ておらず、毎日ではないが、庭の植物の水やりも続けている。散歩に誘うと、週に1度くらいは乗ってくれるようになった。美味しい口実をつけても、医師に毎日歩くように言われているからと誘っても、散歩に…

冷蔵庫の整理

義母は元来とても几帳面な人。以前から冷蔵庫は整然としていてとても奇麗。認知症になっても相変わらず、すっきりと奇麗。ところが、また散歩して買物に行こうとして、ふと、義妹がするように冷蔵庫の在庫を確認してから出かけてみようと思い立った。すると…

ご機嫌な一日

10月だというのにいつまでも暑かったり、立て続けに発生する台風のせいでお天気がぐずついていたのが、一転、今日は快晴。気温も下がって過ごしやすい。 顔を見せないと、義母の具合が悪くなると気が付いて、最近は毎日少しおやつやおかずのおすそ分けを持っ…

認知症と悪夢の関係

認知症の方は、悪夢を見てそれを現実と取り違えてしまうということは、義母を見ていて知っていた。しかし、その悪夢が現実に起こり得そうな内容であると、話を聞いた方も夢か現実かの判断が難しくして悩ましい。 義母は日頃から身だしなみに特別に注意を払う…

認知症の義母を散歩に連れ出す

認知症外来でも、内科でも歩くのは大切だと耳にタコができるくらい言われている。外来で必ず最初に聞かれるのが「ちゃんと散歩していますか?」だ。けれど、暑い中の散歩は、熱中症が心配だし、同伴する側もしんどい。やっと涼しくなったので、義母を散歩に…

また失敗した!

-次の日の予定がいっぱい入っているとき -親しかった方に長く会っていない時 -連れ合いと大喧嘩した次の日 こんな日が要注意だというのは、わかっていたはずだ。だのに自分自身のことにとらわれていて、不覚だった。昨日いただいたお刺身のおすそ分けのお皿…

結婚式後の義母の様子

起立性調節障害で苦しんでいた高校生のみゆきは、修学旅行や体育祭、吹奏楽コンクールなど大きな行事があると張り切ってアドレナリンを全開にして頑張る。けれど行事が終わると、とてつもなく疲れ果て絶不調に陥る傾向にあった。子供時代に同居していた私の…

認知症の人の心の内

義妹が訪ねて来た日のこと。義母と義妹と私と三人で、とりとめのないおしゃべりをしていた時のこと。義母が少し席を外す瞬間があった。戻ってきた義母から出た言葉に衝撃を受けた。「二人で私を老人ホームに入れる相談をしてたでしょ?」 私自身は(これは私…

老人を危険から守る2

昨日の怪しい電話が気になって、今朝早くに確認に行った。「知らない人からの不審な電話はありませんでしたか?」の問いに、義母はきょとん。「何のこと?」電話機に貼った「不審な電話が来たら…」のメモがはがされている。「大事なメモを貼っておいたんだけ…